連覇狙った佐藤友祈が銀、ベルギーの新星に敗れる 陸上男子400m
朝日新聞社
2024/08/31
(最終更新:)
男子400メートル(車いすT52)決勝、2位でゴールした佐藤友祈(右)。左は優勝したベルギーのマキシム・カラバン=2024年8月30日午後7時24分、フランス競技場、小玉重隆撮影
男子400メートル(車いすT52)決勝で、ベルギーのマキシム・カラバン(右)を追う佐藤友祈(右から2人目)=2024年8月30日午後7時21分、フランス競技場、小玉重隆撮影
男子400メートル(車いすT52)決勝で、佐藤友祈(左)の前を走るベルギーのマキシム・カラバン=2024年8月30日午後7時21分、フランス競技場、小玉重隆撮影
男子400メートル(車いすT52)決勝で2位でゴールする佐藤友祈=2024年8月30日午後7時21分、フランス競技場、小玉重隆撮影
「超くやしい」
陸上男子400メートル(車いすT52)で56秒26をマークし、銀メダルを獲得した佐藤友祈に笑顔はなかった。
連覇を狙っていた。それを阻んだのはベルギーの23歳、マキシム・カラバンだった。
この日の対決を、佐藤は待ち望んでいた。昨年の世界選手権でカラバンに初めて敗れた直後、環境を変えるためにオランダ人コーチに師事。走力や競技用車いすの調整を含めて「力がついてきた」と自信を深めて臨んだレースだった。
だが、カラバンは強かった。150メートル付近でリードを許し、逃げ切られた。
ただ、昨年の世界選手権で2秒22あった差は、1秒16に詰まった。「(勝つ)可能性が全然なかったわけではない。距離は縮まってきていると感じる」。何度敗れても、34歳の闘志は尽きない。
(辻隆徳)
=朝日新聞デジタル2024年08月31日掲載