陸上・駅伝

特集:パリオリンピック・パラリンピック

連覇狙った佐藤友祈が銀、ベルギーの新星に敗れる 陸上男子400m

陸上の男子400m(車いすT52)決勝、2位でゴールした佐藤友祈(右)。左は優勝したベルギーのマキシム・カラバン(撮影・小玉重隆)

 「超くやしい」

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 陸上男子400メートル(車いすT52)で56秒26をマークし、銀メダルを獲得した佐藤友祈に笑顔はなかった。

 連覇を狙っていた。それを阻んだのはベルギーの23歳、マキシム・カラバンだった。

 この日の対決を、佐藤は待ち望んでいた。昨年の世界選手権でカラバンに初めて敗れた直後、環境を変えるためにオランダ人コーチに師事。走力や競技用車いすの調整を含めて「力がついてきた」と自信を深めて臨んだレースだった。

 だが、カラバンは強かった。150メートル付近でリードを許し、逃げ切られた。

 ただ、昨年の世界選手権で2秒22あった差は、1秒16に詰まった。「(勝つ)可能性が全然なかったわけではない。距離は縮まってきていると感じる」。何度敗れても、34歳の闘志は尽きない。

(辻隆徳)

=朝日新聞デジタル2024年08月31日掲載

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