陸上・駅伝

特集:ACN エキスポ駅伝 2025

ACN エキスポ駅伝チームエントリー・大学編 國學院・平林清澄、青学・鶴川正也

昨年11月の全日本大学駅伝優勝に貢献した國學院大學のエース平林清澄(撮影・佐伯航平)

大学と実業団のトップチームが参加する「大阪・関西万博開催記念 ACN EXPO EKIDEN 2025」(ACN エキスポ駅伝)で、2月18日に出場チームのエントリーメンバーが発表された。レースは3月16日に行われ、万博記念公園をスタートして、大阪・関西万博会場がフィニッシュ地点となる7区間54.5km。この記事では、昨年11月の全日本大学駅伝で上位8位までに入ったチームと関西学連選抜のエントリーを紹介。各チーム最大12人までの登録が可能となっている。

【実業団編はこちら】トヨタ自動車の太田智樹、富士通の塩尻和也らエントリー

全日本大学駅伝優勝 國學院大學

出雲駅伝、全日本大学駅伝を制した國學院大學。三冠をかけて挑んだ箱根駅伝は往路を6位で終えたが、最後は地力を見せ3位まで順位を上げてフィニッシュした。箱根出走メンバーからは7人がエントリー。前主将でエースの平林清澄や2月に行われた日本学生ハーフマラソン選手権で60分台を出した青木瑠郁、辻原輝、野中恒亨、同大会で1時間00分30秒で3位入賞を果たし、FISUワールドユニバーシティゲームズに内定した上原琉翔が順当に名を連ねた。

新チームの主将にも就任した上原琉翔(撮影・井上翔太)

中川雄太(4年、秋田工業)
平林清澄(4年、美方)
山本歩夢(4年、自由ケ丘)
青木瑠郁(3年、健大高崎)
上原琉翔(3年、北山)
高山豪起(3年、高川学園)
辻原輝(2年、藤沢翔陵)
野中恒亨(2年、浜松工業)
浅野結太(1年、鹿島学園)
飯國新太(1年、國學院久我山)
尾熊迅斗(1年、東京実業)
鼻野木悠翔(1年、北海道栄)

全日本大学駅伝2位 駒澤大学

出雲駅伝、全日本大学駅伝、箱根駅伝いずれも2位の駒澤大学。新主将に就任した山川拓馬を筆頭に、箱根駅伝6区区間2位の伊藤蒼唯、1年生ながら箱根駅伝往路区間である3区を走った谷中晴、4区を走った桑田駿介ら実力者がそろう。3大駅伝への出走はあと一歩のところでかなわなかった4年生、吉本真啓もエントリーされており出走に期待がかかる。なお箱根駅伝7区区間新をマークした佐藤圭汰は出走しない。

谷中晴は日本学生ハーフマラソン選手権に出場した1年生の中で、最高順位の12位でゴールした(撮影・北川直樹)

吉本真啓(4年、世羅)
伊藤蒼唯(3年、出雲工業)
大和田貴治(3年、田村)
山川拓馬(3年、上伊那農業)
山口真玄(3年、花輪)
工藤信太朗(2年、一関学院)
小山翔也(2年、埼玉栄)
白井恒成(2年、流通経済大柏)
新谷倖生(2年、田村)
安原海晴(2年、滋賀学園)
桑田駿介(1年、倉敷)
谷中晴(1年、帝京安積)

全日本大学駅伝3位 青山学院大学

今年の箱根駅伝で大会新記録を出して2年連続の総合優勝を飾った青山学院大学。優勝メンバー10人のうち5人がエントリーした。注目は出雲駅伝1区区間賞、全日本大学駅伝2区区間賞、箱根3区区間4位とインパクトを残した鶴川正也や、出雲3区区間3位、全日本4区と箱根2区でいずれも区間新記録を出し、抜群の安定感を誇る黒田朝日。学生トップランナーが実業団選手とどれだけ渡り合えるか。1年生では箱根10区区間賞の小河原陽琉を含む5人がエントリーされている。

全日本大学駅伝、箱根駅伝と2つの区間新記録を打ち立てた黒田朝日(撮影・浅野有美)

鶴川正也(4年、九州学院)
宇田川瞬矢(3年、東農大三)
黒田朝日(3年、玉野光南)
佐藤有一(3年、拓大一)
塩出翔太(3年、世羅)
中村海斗(2年、世羅)
平松享祐(2年、中部大一)
安島莉玖(1年、大垣日大)
飯田翔大(1年、出水中央)
小河原陽琉(1年、八千代松陰)
黒田然(1年、玉野光南)
橋本昊太(1年、滋賀学園)

全日本大学駅伝4位 創価大学

出雲駅伝、全日本大学駅伝いずれも4位と好成績を残した創価大学。総合7位に入った箱根駅伝出走メンバーからは6人が名を連ねた。4年生からは駅伝での爆発力は折り紙付きの吉田響と、前主将の吉田凌の”W吉田”がエントリー。そのほか3000m障害において昨年、日本選手権出場や関東インカレ2部優勝を果たした黒木陽向や、1年生ながら3大駅伝すべてに出走した山口翔輝がいる。

昨年は3000m障害で躍進したほか、出雲駅伝・全日本大学駅伝に出走した黒木陽向(撮影・井上翔太)

吉田響(4年、東海大静岡翔洋)
吉田凌(4年、学法石川)
石丸惇那(3年、出水中央)
黒木陽向(3年、九州学院)
野沢悠真(3年、利府)
池邊康太郎(2年、熊本工業)
織橋巧(2年、中京)
小池莉希(2年、 佐久長聖)
浦川栞伍(1年、開新)
齋藤一筋(1年、 学法石川)
山口翔輝(1年、大牟田)

全日本大学駅伝5位 早稲田大学

出雲駅伝は6位、全日本大学駅伝は5位、箱根駅伝は4位と安定した成績を残した早稲田大学。箱根出走メンバーからのエントリーは1区を走った間瀬田純平と6区を走った山﨑一吹の2人にとどまり、日本学生ハーフマラソン選手権で優勝した工藤慎作や10000m27分台ランナーの山口智規は出走しない。4年生からのエントリーもなく、下級生中心のオーダーになりそうだ。

箱根駅伝6区区間5位の山﨑一吹(撮影・佐伯航平)

間瀬田純平(3年、鳥栖工業)
宮岡凜太(3年、鎌倉学園)
藤本進次郎(3年、清風)
伊藤幸太郎(3年、春日部)
小平敦之(2年、早稲田実業)
武田知典(2年、早稲田実業)
宮本優希(2年、智辯学園和歌山高校)
山﨑一吹(2年、学法石川)
安江悠登(2年、西武学園文理)
瀬間元輔(1年、東農大二)
立迫大徳(1年、鹿児島城西)
吉倉ナヤブ直希(1年、早稲田実業)

全日本大学駅伝6位 城西大学

2024年の箱根駅伝で過去最高の総合3位、今年は総合6位に入った実力校。エントリーメンバーには今年の箱根駅伝復路で出走した三宅駿(7区区間14位)、岩田真之(8区区間16位)、桜井優我(9区区間賞)、中島巨翔(10区区間7位)が入っている。エースの斎藤将也(3年、敦賀気比)や留学生のヴィクター・キムタイ(3年、マウ)は出走しない。

箱根駅伝復路のエース区間9区で区間賞を獲得した桜井優我(撮影・佐伯航平)

淺井晴大郎(3年、東農大二)
岩田真之(3年、鳥取城北)
大沼良太郎(3年、鹿島学園)
小早川凌真(3年、京都外大西)
桜井優我(3年、福岡第一)
鈴木健真(3年、一関学院)
古橋空弥(3年、美濃加茂)
山中達貴(3年、西脇工業)
小田伊織(2年、西脇工業)
中島巨翔(2年、藤蔭)
正岡優翔(1年、熊本工業)
三宅駿(1年、四国学院大香川西)

全日本大学駅伝7位 立教大学

立教大学は今年度、初出場の全日本大学駅伝で7位に入りシード権を獲得。予選会でトップ通過を果たした箱根駅伝は総合13位と健闘した。2月にあった日本学生ハーフマラソン選手権で日本人学生歴代3位の1時間0分26秒で2位に入った馬場賢人や、2023、2024年の箱根駅伝でともに2区を任された國安広人がエントリーされている。ACN エキスポ駅伝でも“立教旋風”を巻き起こせるか。

1、2年時に箱根駅伝2区を走った國安広人。今年は出走できなかったが、ラストイヤーに懸ける(撮影・佐伯航平)

國安広人(3年、須磨学園)
馬場賢人(3年、大牟田)
伊藤匠海(2年、拓大一)
木代博也(2年、水城)
木島陸(2年、相洋)
髙田遥斗(2年、仙台育英)
原田颯大(2年、洛南)
鈴木愛音(1年、城西大城西)
本宮慶尚(1年、水城)
松永拓己(1年、小林)
森川祐暉(1年、広島国際学院)
山下翔吾(1年、國學院久我山)

全日本大学駅伝8位 帝京大学

今年度、出雲駅伝8位、全日本大学駅伝8位、箱根駅伝10位と、学生3大駅伝すべてでシード権を獲得した帝京大学。来年度チームの主力になる3年の島田晃希、柴戸遼太、尾崎仁哉がエントリーされた。全日本で6区区間4位の楠岡由浩や箱根駅伝6区区間4位の廣田陸、同10区で熾烈(しれつ)なシード権争いを演じたルーキー小林咲冴にも注目だ。

箱根駅伝6区区間4位の好走で順位を2つ上げた廣田陸(撮影・佐伯航平)

尾崎仁哉(3年、東海大福岡)
柴戸遼太(3年、大分東明)
島田晃希(3年、高田)
藤本雄大(3年、北海道栄)
山口翔平(3年、西京)
浅川侑大(2年、洛南)
楠岡由浩(2年、慶誠)
原悠太(2年、大阪)
廣田陸(2年、北海道栄)
小林咲冴(1年、樹徳)
佐藤誠悟(1年、盛岡大付)
松井一(1年、大分東明)

関西学連選抜

関西学連選抜は全日本大学駅伝で活躍した選手たちが名を連ねた。関東以外の大学で最高順位の16位に入り、昨年11月の関西学生対校駅伝(丹後大学駅伝)を制した京都産業大学からは、Wエースの小島郁依斗と中村光稀がエントリー。関西大学のエースで全日本1区区間10位と関東勢に食らいついた谷村恒晟は5000m13分台のタイムを持つ。関西学院大学の山下慶馬は今年1月の関西学生ハーフマラソン選手権を制した。全日本への出場はなかったが、関西インカレ男子2部10000mで優勝した藤田剛史も登録されている。

全日本大学駅伝では2区を走った京都産業大学エースの小嶋郁依斗(撮影・佐伯航平)

中村光稀(4年、京都産業大学、和歌山北)
小嶋郁依斗(4年、京都産業大学、滋賀学園)
尾上陽人(3年、立命館大学、 旭野)
桒田大樹(3年、京都産業大学、神辺旭)
新博貴(3年、大阪経済大学、西宮北)
谷村恒晟(3年、関西大学、愛知)
藤田剛史(3年、摂南大学、大阪)
岡村和真(2年、関西大学、東播磨)
平野圭人(2年、関西大学、尼崎稲園)
山下慶馬(2年、関西学院大学、報徳学園)
岩坂蓮太(1年、大阪経済大学、報徳学園)
柏木優希(1年、立命館大学、智辯学園奈良カレッジ)

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