東海大学が関東大学バスケ新人戦2連覇 赤間賢人、残り55秒の「Kentime」

第65回 関東大学バスケットボール新人戦 男子決勝
6月8日@国立代々木競技場第二体育館(東京)
東海大学 65-56 白鷗大学
【大会結果】
優勝 東海大学(2大会連続8回目)
準優勝 白鷗大学
第3位 中央大学
第4位 筑波大学
第5位 専修大学
第6位 早稲田大学
第7位 山梨学院大学
第8位 江戸川大学
第9位 明治大学
第10位 大東文化大学
第11位 日本体育大学
第12位 帝京平成大学
第13位 東洋大学
第14位 青山学院大学
第15位 立教大学
第16位 駒澤大学
※9位まで7月の「第3回全日本大学バスケットボール新人戦」に出場

6月8日に決勝があった第65回関東大学バスケットボール新人戦は、東海大学が第4Qに白鷗大学を突き放し、2年連続8回目の優勝を果たした。フルメンバーで臨んだスプリングトーナメントでは白鷗大に66-70で惜敗したが、今回は1、2年生たちがリベンジを果たした。MVPには赤間賢人(2年、藤枝明誠)が選ばれた。
高校バスケトップ選手の競演
今年の東海大の新人戦メンバーは、赤間のほか、ウインターカップで8強入りしたチームの主将で昨年大会で新人賞を獲得した佐藤友(2年、東山)、身長210cmのムスタファ・ンバアイ(2年、福岡第一)に加え、U-18日本代表の渡邉伶音(1年、福岡大大濠)、十返翔里(1年、八王子学園八王子)が加入し、まさに、ここ数年の高校バスケトップ選手たちの競演というチーム編成だ。
接戦のまま突入した第4Q、東海大が6点をリードした残り55秒、赤間が右サイドから3ポイントシュートを決めて、追いすがる白鷗大を突き放した。入野貴幸監督がバスケ漫画「スラムダンク」の主人公の桜木花道のライバル、流川楓に例えることもある赤間。シュートが決まっても表情を崩さず、ポーカーフェイスで仲間たちの祝福を受けていた。十返は試合後、Xで敬意を込めて「Kentime」と呟いた。
MVPとMIPダブル受賞の赤間、新たな練習文化をつくる

赤間は大会のMVPに加え、MIP(最も印象に残った選手)も受賞。この大会の顔とも言える選手になった。記者たちに自身のMVP受賞を予想していたかと聞かれた赤間は「ないです、ないです」と答え、「シュートの確率とか悪かったので、そこは改善していきたい」と静かに反省を語った。
赤間は新しい東海大の練習文化を作ったという。体育館の空き時間があれば、黙々とシュート練習をしている。それを見ていた上級生の闘志に火がつき、後輩たちの練習相手を買って出た。入野監督はこう話す。「優勝できたのは、上級生が大会に向けてずっと練習参加してたのが大きい。ルーニー慧(3年、正智深谷)や直井隼也(3年、北陸学院)は自分が(新人戦に)出るんじゃないかというぐらい」
そびえ立つ200cm超の「ツインタワー」
伝統的にディフェンスに力点を置く東海大。今大会のリバウンド王、ムスタファと身長206cm渡邉伶音の「ツインタワー」も効果的だった。白鷗大の網野友雄監督は試合後、「ムスタファ君と伶音君のところのリバウンドが、予想以上に高かった。(東海大は)捨てどころが無いチームなので、そこがちょっと難しかった」と振り返った。
東海大と白鷗大の両チームを含め、上位9チームは7月の「第3回全日本大学バスケットボール新人戦」に出場する。







