信州大学が4大会ぶり16回目の全日本大学駅伝へ 新潟大学と競り合い、雪辱を果たす

第57回全日本大学駅伝対校選手権大会 北信越地区選考会
7月5日@佐久総合運動公園陸上競技場(長野)
1位 信州大学 4時間15分59秒69
----------ここまで本戦出場------------
2位 新潟大学 4時間19分16秒90
3位 金沢学院大学 4時間21分03秒11
4位 富山大学 4時間28分12秒62
5位 新潟医療福祉大学 4時間30分56秒06
6位 金沢大学 4時間40分14秒61
第57回全日本大学駅伝の北信越地区選考会が7月5日、佐久総合運動公園陸上競技場(長野)で開催され、信州大学が4大会ぶり16回目の本戦出場を決めた。昨年、1.5秒差で味わった雪辱を果たした。本戦は11月2日に行われる。
スローペースで始まった1組
昨年、地区選考会を通過して全日本大学駅伝に出場した新潟大学、出場を逃した信州大の2校を軸にレースは進んだ。雨があがった直後にスタートした1組目は、極端なスローペースで始まった。富山大学の山田創介(3年)が飛び出して序盤から一人旅となる。金沢学院大学の多嶋樹央(1年)らが追いかけ、信州大と新潟大の選手は、その後方の集団に位置取った。レースは、膠着(こうちゃく)が続き、大きな動きを見せないまま推移。後半にさしかかり、徐々に集団がペースを上げると、山田をとらえ、8000m周辺で新潟大の三浦淳広(3年)がトップに出て、そのまま33分36秒09でゴール。1秒余りの組2着に信州大の川上玄(院1年)が続いた。

2組は信州大・松林直亮が独走 3組は新潟大・中戸元貴が好走
2組は、信州大の松林直亮(院2年)がスタートから飛び出し、金沢学院大の山田琢心(3年)が後を追う。松林は1000mを3分03秒で通過すると、山田を振り切って独走態勢に。そのまま、ほぼ同じラップを刻み続け、30分40秒10のトップでフィニッシュした。

最終3組には、各大学のエースが名を連ねた。新潟大の中戸元貴(4年)がトップを引いて、それに信州大の片岡晴哉(2年)と富山大の鈴木聖矢(院2年)がついていく。4000mを過ぎて中戸がペースを上げると、片岡と鈴木は徐々に後退。中戸は5000mを14分46秒ほどで折り返し、そのままペースを緩めずに29分39秒25で組1着。片岡が30分27秒83で2着となった。

「1秒を絞り出す走りができるように」
閉会式で信州大の本戦出場が発表されると、内田善登・中長競歩ブロック長は涙を流して喜びを語った。「去年は1.5秒差で負けたので、諦めない気持ちを大事にして1秒を絞り出す走りができるように練習を頑張ってきました。本戦では、全員で襷(たすき)をつないで、笑ってゴールできるようにしたいです」
