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Presented by JBA/B.LEAGUE

りそなホールディングスの南昌宏氏(取締役兼代表執行役社長兼グループCEO)

りそなグループ×Bリーグの新たな挑戦 「ワクワクできなきゃ、未来じゃない」

2024.08.27

Bリーグ2023-24シーズンは、ポストシーズンを含むリーグ全体で歴代最多の入場者数となる451万5851人が来場。B1では約8割の試合で満員を記録した。ますます盛り上がるBリーグに今年、新たな力が加わった。2024-25シーズンからのタイトルパートナーに、りそなホールディングス(以下、りそなグループ)が決定した。りそなグループとBリーグが共鳴しながら、どのような未来を描いていくのか。取締役兼代表執行役社長兼グループCEOの南昌宏氏(以下、南CEO)に、その思いを聞いた。

りそなグループとBリーグの共通点

2024年7月、りそなグループがBリーグタイトルパートナーに決定したことが発表された。そして、シーズン名称は「りそなグループ B.LEAGUE 2024-25 SEASON」に。りそなグループの南CEOはタイトルパートナーとなったいきさつをこう話す。

「2023年から、りそなグループは新たに『金融+で、未来をプラスに。』というパーパスを掲げています。金融の枠組みにとらわれずにこれまでの常識や価値観を超えて、道を切り拓(ひら)いていくことを目指していますが、このパーパス実践の起爆剤となるものを考えていたところ、Bリーグの島田慎二チェアマンとお会いしました。島田チェアマンと話して、Bリーグが『変革や挑戦』をキーワードに道を切り拓いてきた点や、各クラブが地域に根差して地域の活性化、地域貢献に取り組んでいる点など、弊社と共通する部分が多く、親和性の高さを感じました」

Bリーグへの熱い思いを語る南CEO

これまでもスポーツを通した社会貢献を考えていた南CEOは、Bリーグや島田チェアマンが持つ、戦略性や類いまれなる行動力に惹(ひ)かれ、日本バスケットボール協会が理念として掲げ、Bリーグも賛同する「バスケで日本を元気に!」という言葉や、2050年に向けたBリーグの新たなビジョン「感動立国」にも共感した。

「Win-Winの関係になれると確信し、ぜひ一緒に新しい世界観を築いていきたいと、タイトルパートナーに就任させていただきました。何よりもまず一番に、バスケとBリーグがより盛り上がるように最大限のサポートをしていきます」

Bリーグとの提携で得る、新しいチカラ

タイトルパートナーとなるにあたり、りそなグループは「JOIN THE HOPE ワクワクできなきゃ、未来じゃない。」をシンボルワードにした。「誰もが希望を持って踏み出せる世界」を目指すりそなグループと、「ココロ、たぎる。」瞬間を日本中にみなぎらせ、夢とエナジーを与え続けたいBリーグ。両者の思いが共鳴し、あらゆる人の未来に今までにない熱狂をプラスしたいという、強い思いが込められている。

「Bリーグクラブやファンの方、Bリーグの理念に共感されたパートナー企業や地方の団体など、私たちがこれまでなかなかつながれなかった方々とひとつになって新しいものを作れる。これは本当に希望がありますし、私自身がワクワクしています」と、南CEOは話す。

Bリーグのタイトルパートナーになったことは、社内にもインパクトを与えたという。「社内でもバスケチームが結成されるなど、新しい動きが出てきていますし、社員が新しいことを考え始めています。まさに社内を活性化する起爆剤にもなっています。これは、社員が求めていたもののひとつで、夢や希望といった根っこの部分で社内のベクトルをひとつにするピースだったような気がします」

りそなホールディングス東京本社に飾られるシンボルワード

りそなグループとBリーグで、地域活性が大きく広がる

B1とB2あわせて32都道府県38クラブがあるBリーグとともに歩み始めることで、りそなグループが大切にしてきた「地域社会に寄り添うこと」がより広がりを見せるのも、タイトルパートナーとなったことの大きな効果だ。りそなグループはこれまでにも多くの地域貢献活動を行ってきた。

たとえば、その一つが、地域社会に恩返しをしたい社員の思いからスタートしたボランティア活動団体「Re:Heart倶楽部」による多くのボランティア活動だ。2011年の東日本大震災後には被災地植樹プロジェクトを立ち上げ、全国の幼稚園・小・中学校で育てた苗木を植樹。毎年100人規模のボランティアが海岸防災林の育樹活動に取り組んでいる。

ほかにも2005年から開催している「りそなグループ キッズマネーアカデミー」では、りそなグループの従業員が講師となり、クイズやゲームを通してお金や働くことの大切さなどを楽しみながら学習できる子ども向け金融経済教育を行っている。地域の様々な企業や団体とのコラボレーション企画など、全国約200カ所の各会場で工夫を凝らしているという。

「地域に根差し、地域密着型でこのような活動を長くやってきていますが、ここにBリーグさんとの連携で新しい活動がまた始まることは本当に楽しみです」と話す南CEOだが、ここでもすでにBリーグとのコラボレーションが生まれている。

2024年8月にはB1アルバルク東京の選手の協力のもと、「りそなグループ キッズマネーアカデミー」にバスケ教室の要素を加えた「金融+バスケ」の特別教室を開催。

小学生20人ほどが参加したこのイベントでは、りそなグループの従業員によるお金にまつわるクイズや銀行の役割などの授業を実施。その後はアルバルク東京の安藤周人選手と岡本飛竜選手が登場し、ドリブルやシュート対決を行い、参加した小学生にバスケの面白さを伝えた。お金に関する勉強だけでなくバスケもできたことで、「こういう授業は学校ではやらないので、とても楽しかった」など生き生きとした表情で話す子どもたち。一喜一憂しながら楽しんでいる姿が印象的だった。

りそなグループはこれを始まりに、Bリーグとの様々なコラボレーション企画を考えていくつもりだ。

「弊社の強みとBリーグさんが持つ卓越した良さが一緒になることで、新しい化学反応が起きると思っていますし、起こさなければならないと思っています。地域の方や子どもたちの喜ぶ顔をもっと見たいと思っています」と南CEOは話す。

8月に都内で開催されたキッズマネーアカデミーの様子

“正の連鎖”で、日本を明るく

南CEOは、Bリーグのタイトルパートナーになったことで、りそなグループがなかなかリーチできなかった若年層との接点も増え、日本に活力を与える「ワクワクする未来」につながる“正の連鎖”が生まれていくと考えている。

「Bリーグは若い世代のファンの方も多いですので、りそなグループとの新たな接点や親近感を持ってもらえるのではと期待しています。さらにBリーグクラブは、アリーナを中心に地域や町全体を活性化させるコミュニティを持っています。ここにりそなグループが加わりサポートをさせていただくことで、新しい価値を生み出す“正の連鎖”をBリーグさんとともに新しく築いていきたいと思っています」

Bリーグを軸とするコミュニティから生まれる“正の連鎖”は、地方の課題解決にも寄与していく。Bリーグクラブが誕生することで、その地域が活性化されるだけでなく、BCP(事業継続計画、災害などの緊急事態が発生したときに、企業が損害を最小限に抑え、事業の継続や復旧を図るための計画)の強靭(きょうじん)性などにもつながっていくのもそのひとつだ。

南CEOはこうした “正の連鎖”が地方の各所で拡大し全国につながっていくことが、日本全体を明るくすると考えている。

「私たちのビジネスは、いまは関東圏、関西圏が中心ですが、日本各地のことを当然考えています。Bリーグさんとご一緒させていただくことで、ビジネス上の価値も出てくると思いますが、それ以上に新しい価値を生み出していけたらと思います。日本の各地域が今よりももっと良くなる、今日よりも明日の方が元気になる。この流れを作り、広げることを大事にしていきます」

タイトルパートナー発表会見。南CEOと島田慎二チェアマン。これから様々なコラボレーションを生み出していく ©B.LEAGUE

りそなグループがタイトルパートナーに決定したことは、Bリーグ、日本バスケ界だけでなく、日本各地を活性化していくはじまりだ。いまはまだ、その階段をひとつ上がったばかり。ここからさらに1段、2段と上がることで、「ワクワクする未来」と新しい価値が生まれていく。

南CEOは、「階段を上がった先にどんな景色が見えるのか。私自身もワクワクしていますし、新しいものを創造するために努力をしていきます」と自身も心躍らせながら話す。

Bリーグは心強い伴走者であるりそなグループとともに、Bリーグ、日本バスケ界をさらに盛り上げ、日本各地の地域も盛り上げ、「ワクワクする未来」を築き上げていく。