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LINE×B.LEAGUE バスケで広がる地域活性化、新たな顧客体験

2022.03.03

昨年11月、B.LEAGUEとLINE株式会社(以下、LINE)がパートナーシップ契約を締結。スポーツの世界でも新たな観戦体験や視聴体験、選手とファンのコミュニケーションのあり方が模索されるなか、バスケ界とLINEとのパートナーシップでどのように新しい価値が創造されていくのか。LINEの担当者に話を聞いた。

LINEのミッションをプランに反映

昨年11月18日に発表された、B.LEAGUEとLINEのパートナーシップ契約。締結以前もB.LEAGUEや各クラブのLINE公式アカウント開設、ライブ配信サービス「LINE LIVE」による各種イベントや選手による配信などが実施されていたが、今回正式にパートナーシップを組むことになった理由を小川隆行さん(LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 広告・法人事業本部 エグゼクティブマネジメント室 室長)はこう話す。

LINE株式会社の小川隆行さん

「B.LEAGUEさんの地域活性化のビジョンと、月間利用者数が約9000万人(2021年12月現在)いるLINEとの相性の良さがまずありますが、アリーナのDX(デジタルトランスフォーメーション)の面で価値提供できることも大きいです。たとえば、LINEアプリ内でモバイルオーダーやチケット購買などの機能のサービスを提供可能にする『LINEミニアプリ』を活用することで、リアルとオンラインをシームレスにつなぐことができます。LINEを利用することでもっと手軽で快適に楽しいスポーツ体験をユーザーの皆様に提供できたらと考え、今回のパートナーシップに至りました」

地域に根ざすB.LEAGUEとパートナーになることで、「飲食店や物販のお店など、日本全国の事業者とユーザーの新しいつながりも生まれます」と話すのは、川代(かわだい)宣雄さん(LINE株式会社 マーケティングソリューションカンパニー 広告・法人事業本部 第2セールス事業部 事業部長)。

「弊社のコーポレートミッションに『CLOSING THE DISTANCE』があります。ユーザーの皆様と情報・サービスとの距離を近づけるということなのですが、各地にあるB.LEAGUEクラブとLINEのサービスが連携することで、ユーザーの皆様と各クラブのコミュニケーションや距離が近くなるだけでなく、日本全国のさまざまな飲食店や観光地の発見にもつながります」

LINE株式会社の川代宣雄さん

「その場所に行かなければ手に入らなかったものがオンラインで購入できることも、今まで5分かかっていたコミュニケーションが1分になることも、距離が縮まることで便利になることは多くあります。何よりこれまでつながることが難しかった情報に簡単につながることで、新しいコミュニケーションも生まれます。B.LEAGUEさんとはこのような世界をスマホひとつで、LINEアプリの中で2タップ、3タップするだけで実現したいと考えています」と小川さんも言う。

各アリーナに紐づく地域の店と連携

今回のパートナーシップで大きな可能性を見せるのが、バスケを通した地域活性と、地域とのつながりだ。

具体的な施策の一つが「LINEミニアプリ」。全国各地にある各アリーナのまわりの店と連携し、モバイルオーダーができるようになる。

もうひとつが話題のスポットや人気グルメを検索できるサービス「LINE PLACE」。その中で選手がよく行く店を紹介していく。「たとえば田臥勇太選手(宇都宮ブレックス)のファンなら、ふだん食事をしている店を知りたいし、行ってみたくなるのではないでしょうか」(小川さん)。

川代さんは「店舗支援とクラブ支援は重なるところがあります。クラブが地域に対してまだできていないところを弊社がユーザーとのインターフェイスになって課題解決できれば」と話す。「LINEは地方自治体にもLINE公式アカウントを導入してもらうなど様々な接点があるので、地方の行政とも連携ができて可能性がより広がると思います」

B.LEAGUEはこれまでも様々な地域活性に取り組んできた ©B.LEAGUE

チケット購入も新しい時代へ

LINEが考えるアリーナDXのひとつが試合のチケット購入における新しい価値創出だ。コロナ禍の2年で、入場制限などスポーツ観戦の環境が大きく変わった。ファンにとっては現地で観戦するハードルも高くなっている。B.LEAGUEでもワクチン検査パッケージの実施時などワクチン接種証明が必要になることがあるが「いま検討中のものですが、ワクチンパスポートをチケットと紐付けてLINEで表示することにより、アリーナへの入場をスムーズにしたいと思っています」と小川さんは言う。

今回のパートナーシップにより、チケットにも新しい価値も生まれそうだ。
「コロナ禍で伸びているLINEのサービスの中に『LINEギフト』がありますが、この先、LINEでチケット購入して、ユーザー同士で贈り合えるようなこともできないかと考えています。合わせて、QRコードの提示でもっと簡単にアリーナに入場できるサービスを提供できれば、ユーザーの皆様とB.LEAGUEの距離も縮まりますし、スポーツ観戦のライト層の方もアリーナに足を運ぶ機会が増えるのではないかと思います」(小川さん)

さらに会場に足を運ぶ頻度により、コア層、ライト層をわけてそれぞれにあった情報を提供することも今後できるようになると川代さんは言う。
「LINE公式アカウントでB.LEAGUEさんの友だちになっている558万人(2022年3月1日時点)をアリーナへの来場頻度のデータで振り分け、どの部類に入るか認識することもできるようになります。ユーザーの皆様に、それぞれにあった情報を送ることができますし、さらにLINEがB.LEAGUEさんの会員証機能になることも検討しています」

アリーナはファンと地域の飲食店のハブにもなっている ©B.LEAGUE

観戦に関しては、B.LEAGUE会員とLINEアカウントの連携による1to1コミュニケーションも進んでいる。
「LINEユーザーの皆様にとって、バスケのプレーのどこに注目して見たらいいのかわからないことも多いかと思います。そんな時に『はじめてバスケを観戦するけど、どこの席がいい?』などチャットで問い合わせたら、『この席がお勧めです』ということをチャットボットで実現できたら観戦体験の質があがり、よりバスケを楽しめると思います。このようにLINEで気軽に問い合わせて一人ひとりに合った観戦体験を実現することも考えていきます」

そして、観戦後もユーザーとはLINE公式アカウントでコミュニケーションをしながら、つながり続けていく。バスケ観戦については、グループ会社であるソフトバンクが展開している「バスケットLIVE」とも連携し、シームレスな視聴環境を整えることも検討したいという。

選手との1to1のコミュニケーションも起案

選手との1to1のコミュニケーションもDXによるこれからのバスケとファンの新しいつながりだ。コロナ禍で選手と握手をすることも難しい状況だが、「実は1月のB.LEAGUE ALL-STAR GAME 2022 IN OKINAWAでは、『選手と電話でコミュニケーションが取れます』という企画も実施するつもりでした。今回は残念ですがコロナの影響で中止になってしまったので、来シーズンで実現したいと思っています」と小川さんは言う。

昨年11月に契約が締結されてからわずか3ヵ月で進んでいる様々な取り組み。2月15日からは、B.LEAGUE のLINEスタンプの無料配布も開始された(配布期間は3月14日まで。有効期間は180日)。B.LEAGUE のLINE公式アカウントを友だち追加すると、全16種類の無料LINEスタンプをダウンロードして使用できる。

無料LINEスタンプの配布は3月14日まで

チケット購入やアリーナDX、「バスケットLIVE」の新たな視聴環境は、今年の秋に開幕する2022-23シーズンでの導入を目指している。

今回のB.LEAGUEとのプロジェクトに関わる「LINEチーム」は少人数で動いている。これだけの大きなプロジェクトだが、少人数でも「バスケ界と、日本全国を盛り上げたい」という熱い思いで進めている。

将来的にはバスケ界全体とのコミュニケーションを視野に入れている。川代さんは「まずは老若男女、幅広い層のB.LEAGUE ファンが求めているサービスを届けて、軸ができれば、もっと便利なサービスを提供して広がりを作りたいと思います」と言葉をつなぐ。

コロナ禍で大きく変化したバスケとファンの関わり方。この時期だからこそ、新たなバスケ体験が広がりを見せている。LINEはユーザー同士でつながるサービスが一般的な活用方法だったが、「B.LEAGUEクラブとユーザーの皆様が友だちとしてつながれます」と小川さんが言うように、新しく大きなコミュニケーションがうまれはじめている。

無料LINEスタンプのダウンロードはこちらから
※スマートフォンからアクセスください。