大学バスケvs.ストリート! 最後の大会を終えた元主将らが思う「大学バスケ」とは
皆さんこんにちは! 宇宙人イチ大学バスケを愛する(自称)宇宙人、カルロスです。コラム第26回! 今年も時間が経つのが早くて……もうバレンタインデーが過ぎましたね。皆さんはチョコ何個もらいましたか? カルロスは自分へパエリアを作りました。おいしかったです。
さて、先日2月11日に「TOKYO STREETBALL CLASSIC2022(TSC)」が大田区総合体育館で行われました! こちらのイベントは「大学バスケvs.ストリート」をテーマにした年に一度のビッグゲームです。2016年から開催され、戦績は今回で大学バスケが3勝3敗と並びました。
今年のゲームもめちゃくちゃアツかったです! 逆転に次ぐ逆転の大接戦を制して大学バスケチーム「TEAM CSParkALLSTARS」が勝利しました。今回TSCでは4年生を中心にチームを組みました。それぞれのチームでキャプテンであったり、大黒柱だったりした選手たちです。今回の試合では選手同士が積極的にコミュニケーションを取り、声を掛け合って“チーム”として戦ってくれました。そのスタンスが勝利につながったと思います!
試合後に、TSCで活躍してくれた4年生たちに「大学バスケ」について聞いてみました。大学バスケ最後のイベントを終えて、何を感じているのか。大学バスケで得たもの、そしてこれからの人生。それを今回のコラムではお届けしたいと思います。
苦しんだ大学バスケ、最後の大舞台で力を発揮した男
1人目は神奈川大学キャプテン・小針幸也(桐光学園)です。小針選手が神奈川大学に入学したのは、チームが1部リーグに昇格した1年目の年です。神奈川大学初となる1部リーグでの戦い。小針選手は下級生よりプレータイムを獲得し、4年間1部リーグに残留し続けました。
しかしインカレでは、1、2年生の時は出場しましたが、上級生となった3、4年生では出場を逃しました。ラストイヤーではキャプテンとして苦しむチームを引っ張りました。
決して楽しかったことだけではなかったと思う大学バスケの4年間。最後の最後に小針選手はTSCという大舞台で積み重ねたものを爆発させてくれました!
――神奈川大学での大学バスケを終えて
小針:最初の2年間インカレに出て、その後の2年間はインカレに出られなくて……。嬉(うれ)しい思いをした後にすごく苦しかったんですけど、もちろん目指しているのはインカレだったんですけど、出られなくてもたくさんの収穫がありました。自分も選手としても人間としても成長できたと思うので、大学バスケには感謝しています。
――今後目指していくもの
小針:本当に色々考えて、最終的に実業団に行くという決断を自分でしたので、行くからには日本一を何年も連続で取れるように、チームに貢献できるように頑張っていきたいと思います。
ストリートを圧倒するパフォーマンスを見せ、勝利の立役者となった小針選手。ここからは実業団という道に進みますが、どんな舞台でもそのギュンギュンで会場を沸かせてほしいです! ちなみに小針選手の実家は「バーバー小針」という理容店なので、ギュンギュンになりたい人はぜひ髪を切ってみて下さい。
ひとすじの流れ星、そうさ彼はスピードスター・浦野
2人目は中京大学キャプテン・浦野泰斗(阪南大)です。彼は愛知でイチバン速い男。人呼んで「豊田の黄色い閃光」です。
浦野選手は東海地方の強豪校・中京大学で1年生の時からインカレに出場し、スタートとして活躍しました! カルロスが浦野選手に衝撃を受けたのはインカレ2020の筑波大学戦です。関東1部の超人軍団を追い込み、身長190cmオーバーの選手がひしめくコートで、そのスピードとディフェンスで実力を示しました。TSCでもとんでもない速さでオールコートを切り裂きました。浦野選手のプレーを見て、「新幹線が通りました」とコートで言った選手さえいました。
――大学バスケで学んだもの
浦野:入学当初は技術でなんとかなっても、体の当たりで苦しみました。フィジカルの部分と戦術、ハーフコートのバスケットなどシステムの勉強にもなりました。
――東海地方の強豪・中京大学で関東の大学と対戦してきて
浦野:関東との試合も「やれるな」というのは正直な感想だったんですけど、そこで勝ちきれなかったのが弱さだったと思います。
――大学バスケから得たもの
浦野:大学バスケは横のつながり、仲間が財産になっていると一番思います。
――プロの舞台へ挑戦、今後への意気込み
浦野:また違う舞台へ挑戦するんですけど、いつも通りのスピードを生かしたプレーで頑張っていくので応援よろしくお願いします!
スピードとエネルギーでカレッジチームも盛り上げてくれた浦野選手。プロの舞台を目指しこれからも戦います。Bリーグの舞台で駆け抜ける浦野特急をカルロスは心待ちにしています! ちなみに彼はTSC当日、大阪から東京まで飛行機で来たそうです。「新幹線より安いんですよ!」と言っていました。値段には勝てねえか……。
最後を持っていったのはやっぱり炎の男・若林!
最後は日本大学キャプテン・若林行宗(日大豊山)です! 若林選手(通称・ばやし)は2021シーズン、春のトーナメント優勝と秋のリーグ準優勝を成し遂げた新生・日本大学を率いた炎の男です。
TSCでは残り40秒、1点ビハインドの場面で試合を決めるクラッチシュートを沈めました。それはさながら春のトーナメント決勝の東海大学戦のワンシーンを見ているようでした……。ゲームを通して3ポイントシュートがなかなか入りませんでしたが、それでも打ち続け、最後の最後にクライマックスを持っていく勝負強さを見せてくれました。
「最後は持っていこうと思っていました」と試合後にコメントしていましたが、まさに有言実行。大学バスケのラストシーズンを戦い抜いた炎の男は何を思うのか。
――日本大学での大学バスケを終えて
ばやし:最初の1、2年生では正直しんどいことも多かったんですけど、4年生でいい後輩・監督・スタッフに恵まれて素晴らしい経験ができたので良かったです。
――大学バスケでの経験をこれからどう生かしていくか
ばやし:まず入学当初はBチームで、そこから試合に出るまでに自分なりの工夫をしました。そして最後の年にキャプテンをさせてもらって、まとめる力じゃないですけど、仲間に頼りながら人をまとめることが学べました。その経験を生かして頑張っていきたいです。
――炎の男は実業団へ。今後への意気込み
ばやし:実業団に入らせていただくんですけど、またイチからです。先輩方について行って、それを追い越せるように頑張っていきます!
さて、今回もコラムを読んでいただきありがとうございました! インタビューを行った3人のキャプテン含め、今回のTSCでは全選手がそれぞれの経験・強さを見せ、「大学バスケ」を体現してくれたと思います。カルロスはそれぞれの選手のこれからを応援していきたいです! ありがとう4年生、ありがとうみんな、ありがとう……ありがとう……。大学バスケ万歳!