気遣いの日体大・青木遥平、リベンジ狙う東海大新主将・松崎裕樹 - 注目の新4年生
皆さんこんにちは! 宇宙人イチ大学バスケを愛する(自称)宇宙人、カルロスです。コラム第25回! 改めまして、明けましておめでとうございます。
インカレや高校バスケのウインターカップ・中学バスケのJrウインターカップも終わり、学生バスケもひと段落つきました。まだ1月ですが、来シーズンに向けてのワクワクが止まらない状況ですね! 少なくともカルロスは来シーズンのことを考えて眠れない夜を過ごしています。
新チームになり、大切なのはチームを引っ張っていく4年生の存在です! 今回はカルロスが来シーズン注目する新4年生について語っていきたいと思います。2022年も皆さんと大学バスケを盛り上げていきたい、いや盛り上げていきます。押忍!
大学バスケ界イチのホスピタリティを持つ男
1人目の注目新4年生は日本体育大学の青木遥平選手(3年、中部大第一)です! ホスピタリティとはつまり“おもてなしの心”。青木選手はマジでこれがすごいです。なかなかライブ配信や試合の放送には映らない部分なのですが、会場で生観戦している方の中には「ハッハ~ン」とお気づきの人もいるかと思います。
まずは試合開始&終了時の挨拶。普通はペコっくらいですが、青木選手はリアル90度くらいの深々お辞儀をしています、ペコリ~……(……は余韻)なシーンが多いです。そしてボールがコート外へ行った時。日本体育大学の試合の時は、カルロス計算だと9割8分5厘青木選手がボールを拾いに行っています。そしてそのボールを審判の方に渡す時もしっかりとお辞儀をしています。他にもチームメートへの声かけや、ゴール下カメラマンへの配慮などなど、試合中に青木選手を目で追っているとそのスポーツマンシップに心を打たれます。自身のチームメートや相手チーム、そして審判や観戦に来ている人など様々な方への“おもてなしの心”を持っている選手だとカルロスは思います。
そしてプレーの部分。日本体育大学のオフェンスはメンバー全員がよく走り、速攻を多く出すラン&ガンスタイルです。1on1能力が高いガード陣や破壊力のある留学生選手が多く得点をとりますが、青木選手はそれを支えるプレーをしています。毎試合何十点もとるプレーヤーではないですが、要所の3Pシュートやディフェンス。そして速攻の場面でのデコイ的な役割やチームが攻めやすくするスペースの確保など、日本体育大学のバスケに欠かせない存在だとカルロスは思っています!
日本体育大学はストレッチ4のような、インサイドプレーヤーがコートに1人の場面もあります。その時にはボールをつなぐ役割など、運動量の多いポジションをやることもある青木選手。全員のプレータイムが長い日本体育大学の中でも中部大第一仕込みのハッスルで戦い続ける姿にぜひ注目してみてください!
ちょっと余談ではありますが、昨年4月に行われた日本体育大学vs.明治大学の練習試合の取材に行った時はプレータイムが少なく、少し元気がない印象を青木選手から受けました。そこからスプリングトーナメント・オータムリーグ・インカレと全ての試合でスタメン出場しています。何があったのかは正直分からないですが、意識的な変化や青木選手自身の戦いがあったのかもしれません。
チームを支えるバイプレーヤーではありますが、コート内外で存在感を発揮する青木選手。皆さん要チェックです!
新人王がついにラストイヤー、東海大を率いるリーダーへ!
2人目の注目新4年生は、東海大学の松崎裕樹選手(3年、福岡第一)です! 福岡第一高校時代はウインターカップ2018で全国制覇を成し遂げ、大学1年生のルーキーズトーナメントでは優勝、そして新人王を獲得。そんな松崎選手ももうラストイヤーです……。時が経つのは早い。
2年生でのオータムカップ2020より主力として活躍。今シーズンはスタメンとしてスター軍団・東海大学を支えました。松崎選手のプレーのすごさはディフェンス・シュート力・速攻! ディフェンダーとして相手チームのエースとマッチアップし、いざオフェンスとなったら得意の3Pシュートでゴールを射抜きます。速攻の場面では福岡第一仕込みのブレイクで先頭をガシガシ走って得点を重ねます。何と言っても192cmの長身フォワードというところが恐ろしい……! シュートの際は守りにくいですし、サイズが大きい&フィニッシュが強いので松崎選手がブレイクで突っ込んできたらイヤ~ンです。
カルロス的な松崎選手の注目ポイントはその明るさ! 1つ上の代のメンバーにはゴリゴリにイジられ、下の代ともワチャワチャして、同級生の島谷怜選手(3年、東海大札幌)とは謎の掛け合いを披露してくれます。結構カメラアピールもしてくれるのでカルロスも勝手に助かっています。
プレーでもキャラクターでも東海大学を引っ張る松崎選手は来シーズンキャプテンという立場で戦います! 大学バスケの超強豪として知られ、勝利という特殊なプレッシャーの中で戦う東海大学でキャプテンやることは本当にすごいことだと思います。
カルロス的に今シーズン、松崎選手は悔しいシーズンを過ごしたのではないかなと思います。オータムリーグこそ優勝を果たしましたが、春のスプリングトーナメント・冬のインカレでは惜しくも準優勝となりました。上級生として、スタメンとして、東海大学を引っ張る立場としては初めて味わう悔しさだったのではないでしょうか。カルロスが大会後に話した時も、「もっと点をとらなきゃ」というスター軍団のスタメンとしての責任感を感じているような発言をしていました。能力のあるメンバーをまとめて、来シーズンは新しい東海大学としてリベンジに燃えていると思います。
東海大学は、松崎選手の1つ上の代が下級生の時から主力として活躍してきました。メンバーも変わりバスケスタイルも変化するかもしれません。キャプテンマツザキを筆頭に、ガードの河村勇輝選手(2年、福岡第一)やハーパー ジャン ローレンス ジュニア選手(1年、福岡第一)・金近廉選手(1年、関西大北陽)など走力のある選手もいます! 激しいディフェンスから走りまくるギャンギャンスタイルの東海大学もあるのかな……と想像したりしています。めちゃくちゃ楽しみですね!
ついにラストイヤーを迎えるキャプテンマツザキの活躍を皆さん要チェックです。
さて、今回もコラムを読んでいただきありがとうございました!そういえば今回紹介させていただいた2選手はウインターカップ2018の決勝で戦っていました。日本一をかけて戦った選手たちがラストイヤー……。チームを率いる4年生たちの活躍を見逃さないようにしましょう。来シーズンの大学バスケも楽しみです。皆さん今年もよろしくお願いします!