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連載:バスケ応援団長・カルロスコラム

王者・東海大はどう戦う? 2021年の主力・控え・注目のルーキーを徹底解説

昨年の東海大は公式戦負けなし。強さを見せつけました(撮影・CSPark)

皆さんこんにちは! 宇宙人イチ大学バスケを愛する(自称)宇宙人、カルロスです。こんな短いスパンでコラムを掲載できるとは……。皆さんとたくさんお会いできています、うれぴいです。ぜひ前回のコラムも読んでみてください。この勢いのまま、みんなで肩を組んで第20回記念スペシャルまで突っ走りましょう。

秘密兵器vs.最終兵器! 今年注目の4年生、石川晴道と佐土原遼の魅力

今回は! 今回は!! 今回は!!! 皆さんお待ちかね(であってほしい)「今年の東海大戦略予想」シリーズをさせていただきます。昨シーズン、オータムカップ2020・インカレ2020の2つの大会で優勝した、王者・東海大学男子バスケットボール部SEAGULLSの戦力をカルロス的に大予想します!

昨年、シーズン前に予想した記事もありますのでぜひ読んでみて下さい。そこそこ当たってて結構喜んじゃいました。考察系YouTuberの方々はこんな気持ちなのかな。

スター軍団と河村勇輝たちスーパールーキーの融合!今年の東海大戦力大予想

また毎度も言いますが、これは完全にカルロスの個宇宙人的な予想なので、全然正解ではないです。皆さんも読みながら予想しちゃって下さい! そして「オイオイカルロス、ここはこうだろ!」があれば討論しましょう。大学バスケでワクワクしようぜ!

「ワクワクする東海大」王者の復活

スター軍団・東海大学、そう呼ばれる理由はシンプルです。各ポジションの世代No.1プレーヤーや、全国大会・世代別代表で活躍したスター選手たちが毎年入部します。多くの卒業生がプロの道へと進み、クラブの中心選手として活躍しています。東京オリンピック男子日本代表候補メンバーにも東海大卒の選手がいます!

2018年シーズンにはオータムカップ・インカレで優勝。翌19年シーズンでは、試合に絡むメンバーはほとんど変わらず、インカレを制したメンバーで臨みましたが、ルーキーズトーナメント以外は優勝をつかめず、悔しい思いをしました。

そこで昨年、キャプテンを務めた津屋一球選手(現・三遠ネオフェニックス)は「ワクワクする東海大を取り戻す」をテーマに掲げ、スター選手たちをまとめました。結果、インカレ2020決勝でも18点差で勝利。圧倒的な強さでシーズン2冠を達成し、王者の座をつかみました。

今シーズンは王者・東海大を倒すために各大学が準備しています。大学バスケ制覇のためには避けては通れない壁です。優勝を目指すチームで東海大を意識していないチームなんてないはずです(しつこい)。

今年もスーパールーキー続々! 活躍するのは誰だ!?

今年の東海大主力メンバーは、1年生の頃より活躍してきた選手も多いです。ルーキーでも実力があれば活躍します。今年も超絶新入生たちが加入します! 恐ろしいこっちゃでホンマ。

・ハーパー ジャン ローレンス ジュニア選手(PG、福岡第一)
・前野幹太選手(F、東海大札幌)
・金近廉選手(SF、関西大北陽)
・西田陽成選手(SG、福大大濠)
・小林巧選手(PG、神戸村野工業)
・御林広樹選手(PF、東海大相模)
・程柏彰選手(C、東海大諏訪)

福岡第一で鍛え上げたハーパー選手のルーキーイヤーを見逃すな!(写真提供・JBA)

ハーパー選手は泣く子も黙る高校バスケ界の超強豪・福岡第一高で活躍したギュインギュインのポイントガードです! 同じく東海大にいる一つ上の先輩、河村勇輝選手の代では全国優勝も経験しています。そして注目は金近廉選手(かねちー)です! 身長196cmのサイズに似合わない運動能力を持つスーパーオールラウンダー。世代別代表にも選ばれてきた、この世代の注目選手です。しかもイケメン。ちなみに好きな有名人は松本人志さんだそうです。お笑い好きなのかな……。

カルロスが勝手に期待しているのは小林巧選手。映像越しでしかプレーは見ていませんが、わけが分からんくらいのスピードで3Pシュートを打っていました。よそ見していたら「シュパッ」です。小林選手がプレーする時、カルロスは瞬(まばた)きしないようにします。眼球カッサカサになっても負けません、愛。

他にも、昨シーズン東海大のエースとして活躍した西田優大選手(現・新潟アルビレックスBB)の弟でもある西田陽成選手や、附属高でバチバチに活躍してきた猛者たちがいます。カルロスのリサーチ不足ですが、佐土原遼選手(4年、東海大相模)のようなバケモンがいる可能性があります。全員楽しみすぎますね。この中から誰がゲームに絡んでくるのか。

さあ! カルロス的スタメン発表!

ついにやって参りました! カルロス、いっきま~す!!! デレッデデデデンデンデデンデ……デ~ン!

・PG 河村勇輝(2年、横浜ビー・コルセアーズ特別指定選手、福岡第一)
・SG 坂本聖芽(4年、名古屋ダイヤモンドドルフィンズ特別指定選手、中部大第一)
・F 松崎裕樹(3年、福岡第一)
・PF 佐土原遼(4年、広島ドラゴンフライズ特別指定選手、東海大相模)
・CF 八村阿蓮(4年、サンロッカーズ渋谷特別指定選手、明成)

です!!! 説明しよう!(ヤッターマン風)

まずPGのところですが、インカレ2020MVPを受賞した絶対的司令塔・大倉颯太選手(4年、千葉ジェッツ特別指定選手、北陸学院)がけがのため、スプリングトーナメント2021は欠場となります。そこのポジションには昨シーズンセカンドガードとして活躍した超スーパールーキー・河村選手が入ると予想します! 普通の予想かもしれませんが、違った見方をしたら……これはスゴイことだぞみんな。今年はまた違った東海大のバスケスタイルを見られるかもしれんぞ! これは後々説明しますね(ハァハァ)。

大倉選手を欠いた今、河村選手(右)がどう試合を組み立てるか(撮影・CSPark)

SGのところ、少し悩みました。チームの精神的支柱でもある伊藤領選手(4年、新潟アルビレックスBB特別指定選手、開志国際)が入って2ガードでやり、控えから坂本選手が出てきてアクセントをつけるのかななんて思いましたが……甘い! 甘すぎるぞカルロス!! これだけコートに走れるメンバーがいるなら、坂本選手の攻撃力をオールコートで生かすだろう! そうだろう! と!!!

坂本選手の恐ろしいところ、それはもうたくさんありんす。オールコート・ハーフコートどちらからでも仕掛けられる1on1スキル、そして中部大第一仕込みのディフェンス力や走力。加えてカルロス的に最も恐ろしいと思うのは、一発どデカい鬼派手なビッグプレーを残す力、“ハイライト力”です。

こ~~~れは恐ろしい! どんなスポーツもそうですが、流れを持ってくる選手はすごく嫌です、いい意味でね。東海大スタートメンバーのスパイスになると思います。

続いてFのところ! 来年の東海大を率いていく存在・松崎裕樹選手です。オールラウンドに活躍できる身長192cmのビッグサイズフォワード。PG河村選手と同じ高校出身ということもあり、めちゃくちゃ相性がいいです。一番いいです。

どれくらいいいかと言うと、ジャガイモとバターくらい相性がいいです。速攻の場面でも、河村選手がいいパスをするところに松崎選手がちょ~ど走り込んでいます。ブレイクの場面でもそうなんですが、フィニッシュが上手で、サイズもあるので止まりません。今シーズン、ドリブルスキルに磨きがかかってヤベードライブなんかが加わっていたら超怖いです。ちなみに彼のコードネーム(あだ名)は「たこやき」です。

インサイドのところ! 昨シーズンと変わらず佐土原選手と八村選手です。1年生より活躍してきたこの2人。東海大インサイドはスクリナーとしてハーフコートでピック&ロールをかけたり、自ら仕掛けたりなんですが……今シーズンは2選手ともBリーグの特別指定選手を経験したので、外回りの動きの強化がされていると思います! 元々3Pシュートやドライブが得意な選手たちですが、プロクラブでは外国籍選手がいるので3番(スモールフォワード)~4番(パワーフォワード)の動きを練習すると思います。そんな選手たちがインサイドとしてコートにいたら……くうっ!

今シーズンの東海大のバスケスタイルの話になりますが、近年の東海大はピック&ロールを軸としたハーフコートバスケを展開し、そこにメンバーチェンジでテンポを変える……みたいなイメージでした。しかーし! 1番(ポイントガード)~3番ポジションの選手が走力があってブレイクを得意とする選手で、そこに外回りの動きが強化されたインサイドが加わったら、めちゃくちゃアップテンポなバスケも見せてくれると思います! もしかしたらオールコートでディフェンスを仕掛けて、ガシガシ襲いかかるスタイル説もあります。

河村選手はピック&ロールから周りを生かすのも得意ですし、オフェンスが詰まった時は坂本選手の1on1という選択肢もあります。攻撃回数の多い、コートを支配するかのような東海大バスケが見せるかもしれません!

スタメンだけじゃない! スター軍団の怖いトコロ

続いて控え選手です。東海大の怖いところはまさにここ。ベンチメンバー全員が実力者です。他の大学にいったらスタメンかもしれません。つまり山王の松本的なアレです。

・PG 伊藤領選手(4年、開志国際)
・PG 島谷怜選手(3年、東海大札幌)
・SG 松本礼太選手(4年、福岡第一)
・SG 元田大陽選手(2年、北陸学院)
・SF 金近廉選手(1年、関西大北陽)
・C 張正亮選手(3年、東海大諏訪)

のような選手が出てくるのではないかと……。

伊藤選手はけがに苦しんだ大学バスケでしたが、ラストシーズンは大倉選手のいないチームをまとめつつ、その実力を発揮してくるのではないかと思います! トレーニングの効果が出過ぎてレスラーみたいな体になってますからね、今。

島谷選手! 北海道が生んだファンタジスタです。カルロスは彼のアシストセンスが好きです。見ていて楽しい選手で、周りを生かしつつ自身の得点能力も高いので、河村選手がつくった流れをしっかりと維持・加速してくれそうなポイントガードです。

続いてTHE・シューター元田選手ですね! スタートメンバーを含め、カルロスが挙げたメンバーだとシューターがいないなと思い、2年生ですが彼が入ると思いました。ピック&ロールを軸にするチームなら、合わせで外からグサグサ刺さる元田選手しかいねえな! と!

そして松本選手。縁の下の力持ちすぎて、縁を持ち上げすぎてはみ出ている選手。ドライブ・シュート・アシスト、全てを器用にこなせて、なおかつうまいというハイスペックプレイヤーです。福岡第一高仕込みのブレイクを見せたかと思えば、ハーフコートで周りを生かすために動いたりと……いや、山王の松本やないかい!!! 名前も! カルロスは松本選手のシュートフォームが好きです(伝わるかな)。

ルーキーからは金近選手! ここがミソというか、一気にバスケが変わりそうなカルロスポイントです。金近選手は外からもできるオールラウンダーですが、4番ポジションのところでゲームに絡むんじゃないかなと予想します。ポジション的にはインサイドですが、先のコンバートも考えて外のプレーヤーの動きをするんじゃないかと! これによって機動力が高くなり、ブレイクでもハーフコートでも東海大の攻撃の幅が広がるのではと思います。大きくて何でもできる選手って超厄介ですからね。オフェンスリバウンドとかも量産しそう……。

そして最後は張選手! 昨シーズンからゲームに絡んでいるビッグマンです。体を張るし泥臭いプレーヤーです。ガシッとかけるスクリーンは今や外せない東海大の武器ですね。坂本聖芽選手とめちゃめちゃ仲良くて、いつも2人でいじり合いしてます。微笑ましいです。

コートの裏にあるストーリーにも注目を!

これがカルロスの「今年の東海大戦略予想」です! スタメンも控えメンバーも恐ろしい選手ばかりです。チームの武器であるハーフコートバスケット、ピック&ロールを主軸にして、オールコートでガンガン走れるメンバーとともにイケイケドンドンバスケも披露してくれると(勝手に)確信しています。正直、大倉選手のけがは大きいと思いますが、優勝を目指してチームがひとつになると思います。コートの裏にあるストーリーにもぜひ注目してください!

1年生の時から活躍してきた八村選手(左)と佐土原選手も、いよいよラストイヤーです!(撮影・CSPark)

今回も勝手に盛り上がってしまいましたが、やっぱり予想はめちゃくちゃ楽しいですね! 今シーズンのスター軍団も超期待です。その分、倒すチームが現れたら……と考えると早く試合が見たいですね。

一時中断していたスプリングトーナメント2021が6月1日より再開します。新型コロナウイルスの影響で難しい状況ですが、会場で皆さんとワイワイできるのを楽しみにしています。今回の予想に対する意見はぜひカルロスまで! チェケラ!

バスケ応援団長・カルロスコラム

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