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連載:バスケ応援団長・カルロスコラム

秘密兵器vs.最終兵器! 今年注目の4年生、石川晴道と佐土原遼の魅力

今シーズン注目したい4年生を紹介!(撮影・全てCSPark)

皆さんこんにちは! 宇宙人イチ大学バスケを愛する(自称)宇宙人、カルロスです。気づきましたか……この挨拶も今回で15回目なのです。15回もコラムを書かせていただいてカルロスは感無量です。ちなみに最近、会話の中での「そういえばさ~」や「話変わるけど~」といった現象を、「By the way方式」と呼んでいます。これは明日から使えますよ皆さん。

話は変わりますが、スプリングトーナメント2021が新型コロナウイルスの影響で中断・延期となりました(これがBy the way方式です)。運営の方々の“有観客で開催したい”という強い思いもあるので、みんなで思いっきり楽しむために今は準備をする期間ですね! チームも更に仕上げてくると思うので、今年の大学バスケも最高になること間違いなしです。おばあちゃんの名にかけて約束します。

今回は大学バスケをより楽しむためのポイント「4年生」について語りたいと思います。約1年前のコラムでも書かせていただきましたが、やっぱり4年生の持っているパワーについて伝えないと夜も眠れない! 今回は最上級生の魅力という海に溺れさせてやるぜ。

大学スポーツは4年生がアツい! みんなの心を動かしてくれる注目選手5人

同じ選手なんて1人もいない

毎年、学生スポーツでは最上級生がアツい! 感動のシーンを生み出してくれます。高校3年生しかり、大学4年生しかり。

大学バスケでは4年間という長い時間をチームで過ごし、学業や私生活と両立しながらバスケットボール競技に打ち込みます。大学4年生の時はもう22歳です。そりゃあもう、めちゃくちゃ大人です。チームをまとめる立場として、それぞれが自分の意志を持ち、1人の選手として戦います。

「4年生になるってことは、思ったよりも全然違うくらい難しい」

これは去年のインカレ2020終了後に、西野曜選手(専修大卒、現サンロッカーズ渋谷)が言っていた言葉です。世代トッププレーヤーとして、第一線で活躍してきた西野選手もこう言っていたように、4年生たちはオンコートでもオフコートでも考え、毎日戦っています。様々な思いを背負ってプレーする4年生の姿こそ大学バスケの魅力です。

そして1番の魅力は、本当にいろんなタイプの4年生がいるということです。トップ選手としてスター街道を爆走してきた4年生、無名から成り上がりプレータイムをつかんだ4年生、チームの雰囲気を良くする泥臭い4年生、ちょっとヤンチャで不真面目気味だったけど上級生の自覚が出て頑張った4年生、などなど。同じ選手は1人もいません。ギャンギャンに千差万別です。今回はそんな4年生プレーヤーの中から、カルロスが注目する2選手を紹介します!

才能とセンス、そして努力! 大東文化大の秘密兵器


1人目は大東文化大学の秘密兵器・石川晴道選手(浜松学院)です! 下級生の頃からルーキーズトーナメントなどで活躍していましたが、去年のオータムカップ2020で爆発。準決勝でチームハイ18得点を記録し、筑波大学を撃破する立役者となりました。

石川選手の3Pシュートに注目!

武器は精度の高いピック&ロールに、流れを変える3Pシュート。この3Pシュートの距離がスッゴイ! 長距離砲をシュシュッと決めてきます。そして3Pシュートのクイックネスがスッゴイ! カルロスがマッチアップしたら、リアル「一歩も動けんのか!!」状態になること不可避です。

石川選手のキャリアはすごいです。浜松学院中では2年生の時にシックスマンとして活躍。この年の全中優勝に貢献しました。浜松学院高時代も主力として活躍し続け、この世代の静岡県で1、2位を争うレベルのポイントガードでした。

しかし大学バスケのレベルは高いです。各都道府県トップレベルの選手がいて、全国で名を馳(は)せた選手、更に世代別代表クラスの選手たちが競い合う中から、コートに立てるのは5人だけ。石川選手が入学した時の大東文化大ポイントガード陣は、まさに黄金メンバー。4年生には、世代No.1ガードの熊谷航選手(現シーホース三河)、その下にはBリーグで活躍する中村浩陸選手(現大阪エヴェッサ)がいました。そんな先輩たちにもまれながら努力を続け、昨年プレータイムをつかみました。

これはカルロスが勝手に思っていることですが……強豪高で主力として活躍してきた選手には、プライドとそれを裏付ける実力があります。その中で大学に入って急に試合に出られなくなるのは正直つらいことだと思います。それでも歯を食いしばり、いつくるか分からないチャンスのために努力を続けるのはすごいことです。

オータムカップ2020の準決勝後に大東文化大の西尾吉弘監督は、石川選手についてこう言っていました。「フィジカルも強くなり、自分のプレーができるようになってきている」。この言葉、カルロスアナリティクス的にはこう解釈しました。

石川選手の身長は170cm、大学バスケ界のガードとしては小さい方です。線も細めな石川選手は下級生時にはコンタクトの部分で負けてしまい、自分のパフォーマンスが発揮できなかった。しかーし! トレーニングを重ね、自分の得意分野で戦えるよう試行錯誤してきた。深読みか? いや深読みじゃないはず!! ピック&ロールひとつ見ても、積み重ねてきたものがあるようにカルロスは感じました。

オータムカップ2020決勝では、スーパールーキーの河村勇輝選手(東海大2年、福岡第一)とマッチアップ。ディフェンスで抑えられる場面もありましたが、壁にぶつかったら越えてくるのが石川選手。努力を重ね、その才能とセンスに更に磨きをかけてくると思います。

進化し続ける最終兵器、ついにラストイヤー

2人目は泣く子も黙る大学バスケの最終兵器(リーサル・ウェポン)佐土原遼選手(東海大、東海大相模)です。泣く子が黙りすぎて大学バスケの会場は笑顔にあふれています。

佐土原選手とカルロスが出会ったのはルーキーズトーナメント2018。カルロスが当時行った試合解説企画で脚光を浴びました。ルーキーながらもコートでひときわ輝いていました……。懐かしい。

高校時代は関東大会で54得点19リバウンドという恐ろしいスタッツを残したプレーヤーでしたが、全国で注目されていた訳ではありませんでした。東海大学はその世代のトップオブトップが集まるスター軍団です。その中で佐土原選手は先輩・同級生・後輩にバケモンチームメートがいながらも試合に出続けています。

この試合の解説企画でついたあだ名が「俺たちの佐土原」「大学バスケ界の最終兵器」です。そこから佐土原選手は注目され大学バスケでも人気の選手です!

1年生から活躍していますが、何よりもすごいのはその進化! 見るたびに新しい武器を引っ提げてコートを蹂躙(じゅうりん)します。ルーキーの頃はフィジカルやリバウンド力など泥臭さを武器にインサイド中心で戦っていましたが、2年生になってからはドライブやアシストに磨きをかけ、3年生では得意の3Pシュートの精度や距離、そしてアウトサイドのテクニックをしっかり手に入れていました。お手上げです。

YouTube上のファンのコメントがそのプレーのすごさを表しています。「空飛ぶ冷蔵庫」「フィジカルが強すぎて当たりたくない」「怪物で草」「見るたびに最強に近づいている」「佐土原 is real」などなど……。大人気は止まるところを知りません。

そんな佐土原選手ですが、スター街道を歩いてきた選手ではないとカルロスは思います。身長192cmのパワーフォワード。サイズやプレースタイル的にも困難も多かったはずです。しかし大学バスケに入り、自分とバスケットボールに真摯(しんし)に向き合い、パフォーマンスを発揮するために必要なものをしっかりとつかんできたからこそ、トップチームで大活躍できていると思います。

佐土原選手は学年が上がるたびに、また違った姿を見せてくれました

今シーズンはBリーグ・広島ドラゴンフライズでの特別指定選手も経験し、更なる進化を遂げてきているはずです。大学バスケの最終兵器から日本バスケの最終兵器へ。4年生になった佐土原選手、いったい何を見せて俺たちを沸かせてくれるのか。騒いで喉を潰す覚悟はできてる、カルロスはいつでもReadyです。

ちなみに佐土原選手のゴール下でコンタクトした時の「オウっ!」は、“男の戦い”感があって大好きです。みんなにも生で聞いてほしい。

4年生のパワーを間近で感じてほしいでごわす

今回は大学バスケにおける4年生のパワー・魅力を紹介させていただきました! 2選手について書きましたが、他にもたくさんの思いを背負った魅力的な選手たちがいます。1人も同じ選手なんていません。一人ひとりのバックグラウンドがあり、それぞれの戦いがあります。それを皆さんにぜひ見届けてほしいです。

それでいくと、やっぱり有観客で開催できたらうれしいですね! 皆さんと会場で会えることを願って、カルロスも準備していきます(By the way方式でした)。

バスケ応援団長・カルロスコラム

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