4years.
Presented by JBA/B.LEAGUE

女子60チームがウインターカップで「高校日本一」を狙う

ウインターカップ2022女子注目選手 二冠狙う大黒柱、1年から主将務める逸材も

2022.12.21

バスケットボールの第75回全国高校選手権大会(SoftBank ウインターカップ 2022)が12月23~29日、東京体育館と大田区総合体育館で行われる。都道府県予選を勝ち上がったチームをはじめ、男女各60チームが「高校日本一」を目指して熱戦を繰り広げる。前回大会の女子は、桜花学園(愛知)が決勝初進出の京都精華学園を下し、3年連続24度目の栄冠を掴んだ。今大会の開幕に先立ち、女子の注目選手を紹介する。

インサイドでの圧倒的存在感 京都精華学園・イゾジェ ウチェ

ナイジェリア出身のイゾジェ ウチェ(3年)は、自他ともに認める京都精華学園の大黒柱だ。

昨年のウインターカップでは計5試合で平均22.6得点を記録しており、今年に入ってからも大舞台で高いパフォーマンスを披露し続けている。今夏のインターハイ決勝、イゾジェは24本中22本成功というフィールドゴール成功数を誇ってインサイドを制圧。大阪薫英女学院(大阪)相手に46得点19リバウンドの大活躍を見せ、京都精華学園を初の全国制覇に導いた。

さらに今年度から新設された「U18日清食品トップリーグ」で記録した1試合平均26.9得点14.0リバウンドは、ともに個人ランキング1位の数字だ。

イゾジェ(中央)は今年もインサイドで圧倒的な存在感を見せてきた(撮影・朝日新聞社)

イゾジェは188cmの高さを生かしたゴール下のシュートだけでなく、ミドルシュートや速攻からも得点を量産。ディフェンスでは豪快なブロックで相手の攻撃をシャットアウトする。このダイナミックなプレーがイゾジェの特徴と言えるが、明るい性格も彼女の良さ。今年はその持ち味を存分に生かしてキャプテンとしてもチームを引っ張る。

初のウインターカップ制覇と夏冬のニ冠達成は、イゾジェの双肩にかかっていると言っても過言ではない。

経験豊富な司令塔 桜花学園・横山智那美

昨年、桜花学園(愛知)の中心選手としてインターハイとウインターカップ3連覇に貢献した横山智那美(3年)は、今年はキャプテンとしてチームを牽引(けんいん)する。

高い身体能力とスキルを持ち合わせる背番号4は、攻撃では司令塔として試合をコントロールしつつも、ここぞという時には高い決定力でシュートを決め切るエースでもある。チームが信条とする粘り強いディフェンスを先頭で体現する守備力もあり、文字通りの攻守の要だ。

横山(4番)は高校トップクラスの経験値を武器に大会4連覇を狙う(撮影・上山浩也)

インターハイでは、のちに優勝を果たした京都精華学園(京都)に競り負け、3回戦で涙をのんだ。その後、横山自身はU18日本代表に選出され、「FIBA U18女子アジア選手権大会2022」に出場。国際舞台を通じて、特にフィジカルとゲームコントロールの面で新たな気づきを得たという。

キャプテンとしては、自分だけでなく常に全員がリーダーシップを持ってコミュニケーションを取れる環境作りに力を注いできた。「流れが悪い時でも雰囲気を良くして、自分たちのバスケットができるチームを作りたい」と横山は言う。夏は苦杯をなめたが、ウインターカップでは大会4連覇がかかる。高校最後の大舞台、有終の美を飾れるか。

変幻自在の左利きスコアラー 大阪薫英女学院・都野七海

都野七海(3年)が入学当初から抱いていた「日本一」への挑戦も、残すところあと1回となった。

都野は、158cmの身長を変幻自在のドリブルと持ち前のシュート力で補い、内外からスコアを重ねるポイントガードだ。さらに、左利きでもある。左手から放たれるフローターシュートは必見であり、相手のブロックを鮮やかに交わしてリングを射抜くそれは、彼女の代名詞と言える。高いオフェンス能力を武器に、1年生の頃から大阪薫英女学院(大阪)の先発ガードを担い、2年時から主将としてチームの先頭に立ってきた。

左利きのスコアラーとして存在感が光る都野(右、写真は第74回大会のもの)©JBA

今年もキャプテンを務める都野だが、都野がゲームキャプテン、ガードコンビを組む熊谷のどか(3年)がチームキャプテンという役割分担でチームをまとめてきた。「熊谷がしっかりチームをまとめてくれているので、すごく助かっています」と都野。これによって少し肩の荷が下りたようだが、捉え方を変えれば、よりエースとしての結果が求められることになる。

前回大会はベスト4、インターハイは2年連続で決勝の舞台まで上り詰めた。目標とする“あと一歩先”へ、大阪薫英女学院の絶対的エースは「『自分がやらなきゃ』という思いが強いですが、勝つためにはチームとしての連動性も大事。5人でプレーするなかで、自分が上手く攻めていけるようにしたいです」と意気込み、ラストチャンスに挑む。

世代屈指のオールラウンダー 札幌山の手・森岡ほのか

森岡ほのか(3年)はシュート、パス、ボール運び、ポストアップ、リバウンドといった全てのプレーを高いレベルでこなすことができる逸材である。

加えて、指揮を執る上島正光コーチから1年生にして主将に抜擢(ばってき)されたのだから、最終学年となった今年はキャプテンシーにもより磨きがかかっているに違いない。広い視野と判断力にも優れ、身長174cmで司令塔の役目も担う彼女は、前述した横山、都野らとともに今年はU18日本代表メンバーとして国際試合での経験も積んだ。

世代屈指のオールラウンダーとして注目が集まる森岡ほのか(4番、撮影・朝日新聞社)

1年生キャプテンとして話題を呼んだ2年前の冬は全国3位の成績を残したが、前回のウインターカップはわずか2試合で敗退。今夏のインターハイでは出場権を獲得したものの、新型コロナウイルス感染の影響で全国大会のコートに立てなかった。

「ディフェンスとかルーズボールといった地道な部分でもチームを引っ張っていかなきゃいけないと思いました」と、東京体育館をあとにしてから1年。世代屈指のオールラウンダーが、今年最初で最後となる全国の舞台でどんなプレーを見せるのか非常に楽しみだ。(文・小沼克年)

「SoftBank ウインターカップ2022」放送・配信情報

「SoftBank ウインターカップ2022」公式サイト