アメフト

明治アメフト ここまで全敗の中大に苦杯、痛い痛い2敗目

観客に応援の感謝を伝える北村主将。普段よりも神妙な面持ちだった

関東大学リーグ1部TOP8 第4節

10月19日@東京・中央大多摩キャンパス
明治大(2勝2敗)8-10 中央大(1勝3敗)

台風19号の影響で延期になった関東大学TOP8第4節目で、明大は中大と対戦した。前節の慶大戦で初黒星を喫し、もう負けられない明大だったが、自慢のオフェンスで得点できず、ここまで全敗だった中大に敗れた。

焦るオフェンス、無得点に終わる

第1クオーター(Q)3分すぎ、明大は副将のLB角田隆司(4年、法政二)が65ydのインターセプトリターンタッチダウン(TD)を決め、6-0と先制した。しかしオフェンスが進まない。主将のOL北村遼太朗(4年、関西大倉)は「チームのためにも得点を重ねたかった」。その気持ちばかりが先走り、焦りがプレーに出てしまった。ディフェンスも踏ん張れず、6-10で試合を折り返した。

爆発的なオフェンスの力が期待されたが叶わなかった

後半もオフェンスは流れをつかめずじまい。試合残り2分を切って、LB久松遼平(3年、関西大倉)が相手エンドゾーンでQBサック。セイフティの2点を加えて8-10としたが、その後のオフェンスでエースQB西本晟(じょう、3年、箕面自由学園)が負傷退場。春の関西学院大戦のように劇的な逆転は起こせず、このまま2連敗を喫した。

「スポーツをやってるからには勝ちにいく」

1985年以来の甲子園ボウル出場のために、この中大戦は決して負けられない一戦だった。リーグ戦も中盤となれば、相手ディフェンスのアジャストの上をいくオフェンスでの工夫が求められるが、まったく出せなかった。西本は力なく「攻めきれなかった」と言った。

ディフェンスの先陣を切ってタックルを仕掛けた徳茂

次戦(10月27日)の相手は早大と並んで4戦全勝の法大だ。昨年の明大は法大戦で34年ぶりの勝利を挙げた。2敗目を喫してリーグ制覇は厳しくなったが、「スポーツをやってるからには勝ちにいく」と、副将のLB徳茂宏樹(4年、関西大倉)。グリフィンズの底力が見たい。