大学陸上・駅伝

特集:第96回箱根駅伝

東海大の連覇に暗雲 往路V青学に3分22秒差の4位、ドラマチック東海なるか

鶴見中継所では「スピードスター」鬼塚から、初出場の塩澤へ襷が渡った(撮影・安本夏望)

第96回箱根駅伝 往路

1月2日@大手町~箱根の5区間107.5km
1位 青山学院大 5:21:16
2位 国学院大 5:22:49 
3位 東京国際大 5:24:33 
4位 東海大 5:24:38 
5位 明治大 5:27:11
6位 帝京大 5:27:15
7位 創価大 5:27:34
8位 駒澤大 5:27:41
9位 早稲田大 5:28:48
10位 拓殖大 5:29:8
11位 東洋大 5:29:15
12位 中央学院大 5:29:17
13位 中央大 5:31:40
14位 順天堂大 5:31:52
15位 日本大 5:32:53
16位 法政大 5:33:0
17位 神奈川大 5:34:11
18位 日本体育大 5:34:35
19位 筑波大 5:37:53
20位 国士舘大 5:38:37
(参考記録)関東学生連合 5:34:54
4位まで往路新記録

箱根駅伝の往路で、2年連続の総合優勝を狙う東海大は5時間2438秒で4位だった。往路を制した青山学院大に3分22秒差をつけられ、復路に臨む。

3区からの失速

スタートは順調だった。4年連続の出場となる鬼塚翔太(4年、大牟田)は3度目の1区(21.3km)。先頭集団を積極的に引っ張り、トップと10秒差の4位で襷(たすき)をつないだ。箱根初出場となった2区(23.1km)の塩澤稀夕(きせき、3年、伊賀白鳳)は22km過ぎまで快調に先頭争いを演じた。2区が終わって1位と2秒差の3位。両角速監督も「悪くなかったと思います。塩澤は長い距離が未経験の中で、冷静に粘って走ってました」と評価した。

3区の副将・西川から4区の名取への襷リレー(撮影・松永早弥香)

だが、3区(21.4km)から失速していく。前回に続いて3区を託された西川雄一朗(4年、須磨学園)が順位を二つ下げて5位。先頭との差も2分11秒と広がった。当日のメンバー変更で入った4区(20.9km)の名取燎太(3年、佐久長聖)が順位を4位に上げたが、前回の5区(20.8km)で区間2位の西田壮志(3年、九州学院)が苦しむ。両方のアキレス腱に痛みが出る不安を抱えた上に体調不良あり、力を出しきれなかった。両角監督は「西川は昨年の経験が裏目に出てしまったかな。本人はよしとして自重気味に走ってましたけど、距離を重ねるごとに差がついてしまいました。西田は本来の走りができず残念でしたが、その中でもよく頑張ってくれたと思います」と語った。

前回は5区の区間2位だった西田(中央)は区間7位だった(撮影・佐伯航平)

6区の出来が大逆転優勝へのカギ握る

もともと往路優勝は眼中になく、トップと70秒差以内で折り返しての復路逆転優勝を描いていた。だが、その目論見は大きく外れ、往路優勝の青学大とは3分22秒差。 両角監督は険しい表情で言った。「6区でいい出だしが切れるかどうかがカギになります」。東海大の場合、復路でメンバーの変更があと3人まで可能。いまは補欠に回っているが、起用を明言している主将の館澤亨次(4年、埼玉栄)に力強い走りが戻っているか。「調子のいい学生を起用していきたい。6区は決まってます」と両角監督。

年末の区間エントリーの際、どこで逆転しますかと問われ、「10区です。ドラマチックでしょ?」と返した両角監督。報道陣から「舞台は整いましたか?」と聞かれると、「ドラマは最後に待ってるかもしれないですからね〜。タイム差的にはそんな感じになりました。10区で逆転できるように頑張ります」と言って笑った。復路には昨年の大会でMVPに輝いた8区(21.4km)の小松陽平(4年、東海大四)や初優勝のゴールテープを切った10区の(23km)郡司陽大(4年、那須拓陽)が控える。ドラマチック東海、実現なるか。