「1位じゃないとアカン」京都が3大会ぶりV 全国都道府県対抗女子駅伝
皇后盃 第38回全国都道府県対抗女子駅伝
1月12日@たけびしスタジアム京都を発着点とする9区間42.195km
1位 京都 2時間16分15秒
2位 宮城 2時間16分25秒
3位 東京 2時間16分36秒
全国女子駅伝が1月12日に京都であり、京都が3大会ぶり17度目の優勝を飾った。2位は宮城、3位は東京。連覇を狙った愛知は20位だった。
光った立命館宇治高勢の3連続区間賞
京都は1区で18位と出遅れたが、5区(4.1075km)の三原梓(立命館宇治高)、6区(4.0875km)の村松灯(同)、7区(4km)の村松結(同)の3連続区間賞(三原と村松結は区間タイ記録)で2位まで浮上。8区(3km)の瀬川藍(木津二中)でトップに立ち、最終9区(10km)は昨秋のMGCにも出た一山麻緒(ワコール)が逃げ切った。
1区で廣中が17年ぶり区間新、9区は新谷が区間賞
1区では長崎の廣中璃梨佳(日本郵政グループ)が、18分39秒と従来の区間記録を17大会ぶりに5秒縮める区間新記録で区間賞に輝いた。廣中は5大会連続の区間賞。昨夏のドーハ世界選手権10000m代表の新谷仁美(東京陸協)は9区で6人を抜き、30分57秒で2大会連続で9区の区間賞。東京オリンピックの女子マラソン代表に内定している前田穂南(天満屋)も9区を走って31分57秒の区間4位タイだった。
高校生がよう頑張ってくれた
京都・澤井宏次監督の話
「京都は2位じゃダメ。1位じゃないとアカンのです。途中、正直なところ優勝は厳しいかなと思いましたけど、5区、6区、7区の高校生がよう頑張ってくれた。ほんまにうれしい」
優勝で五輪イヤー始めたかった
東京のアンカー新谷仁美の話
「すごい走り、ですか? 厳しいことをいえば、いい走りだったか、いい結果だったかと言えば、個人それぞれだと思いますが、私個人としては優勝にかなうものはないんだなと思う。どの大会でも思う。駅伝は一人でやるものでないので、帰って来たときに、みんなの顔、1位との温度差を見たときに、彼女たちも1位を目指していた。東京は全体的に強いかと言われたらそうでもない中で、もう一回切り替えてやってきたことに関しては非常に背中を押される部分がありました。でもみんなの表情を見ると、去年(9位)以上に悔しいんだなって。すごく感じ取れました。そういう点では東京のチーム自体がレベルアップしたなと思います。もう優勝しかないと思ってましたし、もう今年はオリンピックイヤーということで、どうしてもほかの県には譲りたくない、やっぱり2020年のスタートは東京チームが優勝っていうところからオリンピックにつなげたいという思いがありました。そこを私がタクシーを使ってでもひっくり返すべきだったなって。途中でタクシー乗れば(笑)。ちょっと1万円札を忘れちゃって。もうちょっと切り替えてやらないといけないなって、個人的に思います」