大学陸上・駅伝

大東文化大陸上部、安田圭吾・平野翔大 ライバルとして高め合い正真正銘のエースへ

ライバルであり、チームを引っ張る安田(左)と平野(右)※撮影時のみマスクを外している(写真提供・陸上競技部男女短距離)

大東文化大陸上部には、今季記録、実績ともに急成長を見せた選手がいる。安田圭吾(3年、日本工業大駒場)と平野翔大(2年、熊本国府)だ。

学生200mで存在感を示す安田

ルーキーイヤーから主力選手として活躍してきた安田。今季は200mでの活躍で存在感を示している。鍛錬の冬季練習、新型コロナウイルスでの自粛期間では腕立て伏せや腹筋、背筋などの筋トレを徹底的に行い力と自信をつけてシーズンを迎えた。その結果があらわれ、東京選手権優勝、セイコーゴールデングランプリ4位、アスリートナイトゲームス福井優勝、日本学生対校選手権(日本インカレ)3位、日本選手権6位と輝かしい実績を残した。

今シーズンは充実した結果を残した安田(写真提供・陸上競技部女子長距離)

初戦の東京選手権では、200mで20秒97での優勝と上々の出来に「どれくらい動けるか不安がありました。20秒台で走れたことはうれしい」と、幸先よいスタートを切った。その後のレースも快進撃は続いた。

アスリートナイトゲームス福井では優勝を果たす。予選では20秒61の自己ベスト、今季の大学生の中で最速のタイムをたたき出した。今季一番印象に残っている試合と話す安田は「翌週には全カレがあったので、出場するか迷っていました。でも自己ベストが出てよかった。来てよかった」とタイムに驚きを隠せなかった。

翌週の学生日本一を決める全日本インカレでは3位と着実に結果を残す。「連戦の疲労から思うように動かなかったけど、調子が悪くても3番にはなれたことが自信につながりました」と話す。

日本選手権では、自身初の決勝進出で6位。「表彰台を狙っていたので、喜べないし悔しさが残った。日本のトップの壁の厚さを実感しました」と振り返った。

100mチーム最速をマークする若手成長株・平野

平野も、ルーキーイヤーから活躍し、今季は100mチーム最速のタイムをマークするなど、若手成長株でブレイクした存在だ。100mで熊本県選手権優勝、アスリートナイトゲームス福井は予選4位、日本学生対校選手権(全日本インカレ)5位、日本選手権では準決勝進出を果たした。

着実に自己ベストをマークした平野(写真提供・陸上競技部男女短距離)

今季の平野は、自粛期間中には体調面の管理を徹底し、フィジカル面を重点的に鍛えシーズンを迎えた。シーズンインの熊本県選手権で優勝を果たし、次戦のアスリートナイトゲームス福井では10秒35の自己ベストを出すが、惜しくも決勝進出ならず。続く全日本インカレでは10秒37で2年生ながら初入賞を果たした。「調子がよかったので、優勝を狙っていました。でも自信につながった」と評価した。

日本のトップを決める日本選手権。昨年、平野はU-20日本選手権で2位と実績を残している。シニアにランクが上がった大会では準決勝に進むも、組最下位。「緊張と硬さでスタートにキレがなかった」と実力を発揮できずに終わるも、大舞台での経験を積んだ。

短距離ブロックを盛り上げる2人のエース

リレーでは、日本選手権で6年連続入賞という快挙を成し遂げた。2年連続4位の結果に安田、平野ともに「優勝を狙っていたので、悔しい」と話す。平野は「大東は100mが速い選手は多いですが、200mを走れる人が少ないのでタイムを残していくことが重要」。安田は「圧倒的な走力があれば勝てる。いまは走力が必要」と課題を挙げた。

日本選手権リレー決勝を走ったメンバー、左から竹内璃生(2年、金沢)、平野、齋藤光来(2年、野田中央)、安田※撮影時のみマスクを外している(写真提供・陸上競技部男女短距離)

来季に向けて平野は「100m10秒2台あわよくば1台、リレーはチームベスト更新で、38秒台を出す。インカレ、日本選手権リレーでタイトルを取りたい」と話し、安田は「100mで10秒2台、200mは東京五輪の標準記録である20秒24を切って出場したい」と力強く語った。

学年は違えど、お互いをライバルと語る安田と平野。平野は「入学前から安田さんを推してて、入学したときから追いかけてきました。僕にはない勝負強さを持っているところを尊敬しています」と先輩への想いを語ると、安田は「平野の成長が感じられる試合が多かった。来年は一緒にチームを引っ張っていってもらいたい」と後輩へエールを送った。来年はお互いエースとして高め合い、短距離ブロックを盛り上げていくに違いない。