パラ柔道・瀬戸が銅メダル パラ転向4年目、パリへ期待
朝日新聞社
2021/08/28
(最終更新:)
男子66キロ級3位決定戦、ジョージアのギオルギ・ガムヤシビリ(下)に内股すかしで一本勝ちする瀬戸勇次郎=2021年8月27日、日本武道館、川村直子撮影
男子66キロ級3位決定戦で勝利し、銅メダルを獲得した瀬戸勇次郎=2021年8月27日、日本武道館、矢木隆晴撮影
男子66キロ級で銅メダルを獲得した瀬戸勇次郎=2021年8月27日、日本武道館、矢木隆晴撮影
「やっぱり、金メダルが良かった」。銅メダルを首にかけ、柔道(視覚障害)66キロ級の瀬戸勇次郎は報道陣を前にまずそう言った。「でも、取れるか取れないかではえらい差なので、結果を残せて良かったです」と笑った。
準々決勝で敗れ、敗者復活戦から3位決定戦に進んだ。2分6秒、内股すかしを鮮やかに決め、一本勝ち。「相手の動きに反応しただけ。決まって自分もびっくりした」。畳を下りてから、ガッツポーズをした。
高校3年までは健常者の中で戦っていた。1988年ソウル大会の金メダリスト、礎真一さんに見いだされてパラリンピックを目指すようになり、過去3大会で金メダルを獲得した藤本聡との代表争いを制して、この大会にやってきた。
「メンタルも体力も技術もまだまだ。どうすれば勝てるか、これから考えたい」。転向してまだ4年の21歳。パリ大会ではてっぺんを狙う。
=朝日新聞デジタル2021年08月27日掲載