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日大アメフト部、当面「出場資格の停止」に 関東学連が理事会で決定

会見で記者の質問に答える林真理子理事長(左)。中央は酒井健夫学長、右は競技スポーツ担当の沢田康広副学長(撮影・小玉重隆)

 日大アメリカンフットボール部の部員1人が覚醒剤取締法違反と大麻取締法違反の疑いで逮捕された事件を受け、関東学生アメフト連盟は10日、同部を「当面の間の出場資格の停止」としたと発表した。オンラインで臨時理事会を開き、現状では関東大学リーグ出場を認めないと判断した。

日大アメフト部、リーグ参加を申し入れ 関東学連理事会で可否を協議

 関東学連によると、日大からは9月開幕のリーグ戦に出場したいという意向が示されていた。だが、逮捕された部員以外に違法薬物を使用した者がいる疑いが払拭(ふっしょく)できないことや、再発防止策の取り組みが実施できていないことなどから、処分を決めた。

 日大は1部リーグの上位チームで戦う「TOP8」の初戦で、法大と対戦する予定となっていた。関東学連は今回の処分によって、法大戦は中止にしたと説明。事件を受けて立ち上げた規律委員会の調査次第で、「処分が追加される可能性がある」とした。

 日大は5日に部員が逮捕されたことを受けて同日からアメフト部を無期限の活動停止処分に。同部は8、9の両日夜、オンラインで緊急の保護者会を開いていた。競技スポーツ担当の沢田康広副学長や中村敏英監督、保護者のほか、部員も参加。出席者によると、「練習してきたことを試合で発揮したい」と出場を求める部員の訴えが相次いでいたという。

 日大は、10日付でアメフト部に対する処分を解除したと発表。逮捕された部員1人だけを無期限の活動停止処分とした。

=朝日新聞デジタル2023年08月11日掲載

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