アメフト

明大、来年につながる急浮上のシーズン

急浮上のシーズンを支えた茂木主将(左端6番)と3人の副将(9,24,70番)

第5回東西大学対抗戦 東京ボウル

12月9日@富士通スタジアム川崎
関西大(関西3位)27-20 明治大(関東2位)

明大は前半、関大に流れを握られ、7-19で折り返した。後半は2つのタッチダウン(TD)で一時は逆転するも、関大の底力を見せつけられ、20-27で敗れた。

「茂木世代」の力は示した

あと一歩及ばなかった。試合開始から関大の鋭いパスに翻弄(ほんろう)され、先制TDを許す。前半を終えて7-19。しかし、ここで終わらないのが今シーズンのグリフィンズ。「ハーフタイムの話し合いで、しっかりアジャストできた」と主将のLB茂木嵩宏(4年、佼成学園)。関大オフェンスにしっかり対応し、ゲインを許さない。オフェンス陣もQB西本晟(じょう、2年、箕面自由学園)がWR九里遼太(3年、明大明治)へ31ydのTDパスを決めた。その後RB加藤貴央(4年、戸山)が57ydのTDランを決め、20―19と逆転に成功。しかし「自分たちが後手に回ってしまった」と茂木主将。試合終了9分前に再び逆転TDを許す。試合残り1分26秒からのオフェンスでゴール前11ydまで攻め込むも、TDは遠かった。「決めるか決められないかはQBの腕次第だった」と西本。WR渡邉圭介(3年、日大三)へ4度パスを投げたが、すべて不成功に終わった。

この試合が「茂木世代」にとって最後の試合となった。昨年の入れ替え戦出場から、32年ぶりの法政大撃破を皮切りに急浮上を遂げたグリフィンズ。「茂木世代」の4年生たちが築いたものを引き継ぎ、来年こそ悲願の甲子園ボウル出場を目指す。

57yd独走のTDを決め、もみくちゃにされるRB加藤(中央奥)