「No.1 Only1」 関学大・玉越裕基【わっしょい新編集長】

玉越編集長は部員を下支えするリーダーを目指す

体育会系の部と同じように、各校の大学スポーツ新聞も新体制へと移行しました。大学スポーツ新聞の活動は、たいてい3年間です。4years.よりもさらに短い期間に青春をかけ、大学スポーツの現場にいちばん近く、いちばん長く寄り添うのです。同じ大学の仲間のプレーに涙を流しながら写真を撮り、また思い出して泣きながら原稿を書きます。大学スポーツの中には、大学スポーツ新聞という生き方も含まれていると思うのです。さあ、春はそこまで来ています。4years.が提携する大学スポーツ新聞の新編集長にラストイヤーへの思いをつづってもらう連載「わっしょい新編集長」をお届けします。

期待に胸を膨らませ、関学スポーツ編集部の門をたたいてから約2年。私は2019年度の編集長を務める。歴代編集長からの話を聞くにつれて、編集長になりたい思いが強くなった。どれだけ能力のある先輩方でも苦労した重役だ。見渡した編集部は、まとまっているとは言い難い状態だった。これまで「なんとなく」で生きてきた自分にできるのか。何度も自問自答した。「自分がこの部を変えて、みんなで一つになって楽しく広報したい」。答えは一つだった。気づけば自ら立候補していた。

まず第一歩として、新しい目的と目標を掲げた。目的は「関学体育会の活性化」。関学体育会唯一の広報機関として、広報物で体育会を盛り上げたい。また、目標は「No.1 Only1」だ。No.1は毎年参加している朝日新聞コンテストと報知スポーツ新聞コンテストで日本一をとること。もちろん日本一になって終わるわけではない。常に技術力向上に努め、目標達成までの過程を大事にしたい。Only1には自分たちにしかつくれない広報物を、自分たちにしかできない方法で発行するという思いが込められている。現状に満足することなく、より読者に伝わるようなものをつくっていきたい。

今年2月、14人の部員のもとで関学スポーツはスタートを切った。編集長の私はリーダーシップがなく、人前に立つのも苦手だ。そんな私のリーダー像は「部員全員に仕える」こと。自分が上から言うだけでは、部は一つにならない。部員13人を下から支える思いで、今年は広報していきたい。たった14人で関学体育会42部49パートを網羅するのは並大抵なことではない。それでも一人ひとりができることを精一杯頑張れば、関学体育会を活性化させられるはずだ。より多くの4years.を伝えていきたい。

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