アメフト

全日本大学選手権が中止へ、甲子園ボウルは東西対決で開催検討

昨年の全日本大学選手権では、九州学生リーグで6連覇した西南学院大が関西学院大に26-47と善戦した(撮影・安本夏望)

2009年に始まったアメリカンフットボールの全日本大学選手権が、今シーズンは中止となる方針が固まった。日本学生協会の関係者によると、新型コロナウイルスの感染拡大で各地区のリーグ戦開幕が遅れるのは避けられず、日程的に厳しいという。選手権の決勝にあたる「甲子園ボウル」は、かつての関東と関西の代表校が対戦する形での開催を検討している。 関東1部TOP8と関西1部の計16大学以外は甲子園ボウルへの道が断たれた。

全日本大学選手権は全国8地区の代表(関西学生リーグからは3校)が参加し、トーナメントで甲子園ボウルの東日本と西日本の代表校を決める。西日本代表を決めるトーナメントは昨年、119日に始まり121日までかかっていた。 

関東は10月中旬の開幕を目指す

1947年に始まった甲子園ボウルは2008年まで、東西大学王座決定戦として関東大学リーグと関西学生リーグの優勝チームが戦ってきた。この秋の関東は試合数を減らして10月中旬のリーグ開幕を目指している。関西はまだ開幕の時期を発表していないが、例年の8月末から1カ月以上遅れるのは必至の状況だ。

全日本大学選手権に関西から複数の大学が出られるようになった2016年から昨年まで、西日本代表決定戦はすべて関西学院大学と立命館大学によるシーズン2度目の対決となり、関学が勝っている。この秋の関西の対戦形式次第では、両校が5年ぶりに一発勝負で雌雄を決する可能性もある。