陸上・駅伝

特集:第35回出雲駅伝

創価大駅伝部、留学生がドーピング違反 2位だった出雲駅伝は失格に

昨年開催された出雲駅伝のスタート直後の様子(撮影・金居達朗)

 日本アンチ・ドーピング機構(JADA)は15日、創価大陸上部駅伝部のケニア人留学生リーキー・カミナ(3年)にドーピング違反があり、3年間の資格停止処分を科したと発表した。資格停止の期間は検査結果が本人に通知された2023年10月12日から。同9日にカミナが出場した出雲駅伝での個人記録は失効。2位だった創価大も失格となり、3位以下の順位が繰り上がる。

第35回 出雲全日本大学選抜駅伝競走

10月9日@島根・出雲大社~出雲ドームの6区間45.1km

優勝  駒澤大学   2時間07分51秒☆大会新
2位 城西大学   2時間10分35秒
3位 國學院大學  2時間11分07秒
4位 青山学院大学 2時間11分28秒
5位 早稲田大学  2時間11分36秒
6位 中央大学   2時間12分17秒
7位 東洋大学   2時間12分35秒
8位 法政大学   2時間13分44秒
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当初2位だった創価大学は、のちに出走ランナーの1人にドーピング違反が発覚し失格   

 JADAによると、カミナは9月16日の日本学生対校選手権(インカレ)男子5000メートルで優勝。レース後に受けた尿検査で筋肉増強作用のあるナンドロロンが検出された。この大会の成績も失効となった。

 創価大によると、カミナは7月下旬から9月上旬まで強化練習のためケニアに滞在していた。現地で体調不良になり、友人に薬の購入を依頼。成分などを確認しないまま10日間服用を続けたという。カミナは「反省と後悔を感じている」と話しているといい、駅伝部の榎木和貴監督は「帰国中だったとはいえ、薬の成分を十分に注意することについて、指導・監督が行き届かなかったことをおわび申し上げます」などとコメントした。大学はドーピング防止に関する資料を外国籍選手の母国語に翻訳したり、全選手への講習会を年2回実施したりするなどの対策を徹底するとしている。

=朝日新聞デジタル2024年02月15日掲載