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特集:かがみよかがみコラボ企画

「かがみよかがみ」コラボエッセイ企画 「スポーツとわたしの距離感」入賞作発表③

4years.では先般、Z世代の女性向けエッセイ投稿サイト「かがみよかがみ」とのコラボ企画を実施しました。8月21日の「女子大生の日」にちなみ、「スポーツとわたしの距離感」というテーマで募集したところ、多くの投稿をいただきました。ありがとうございました。
投稿の中から入賞作を選び、4years.のサイトでも順次紹介していきます。記事の末尾には、井上翔太編集長からのコメントも掲載。「大賞」は8月21日に発表予定です!

「かがみよかがみ」特集:スポーツとわたしの距離感
「女子大生の日」とは

絶対に負けたくない。だから競わない。スポーツなんて全然したくない

著者:丸眼鏡

みなさま、スポーツは好きですか?
わたしは好きではありません。
スポーツをすることも、観戦することも好きではありません。

理由は色々あります。まだ見つけられていない理由もあるかもしれません。

◇     ◇

まず、わたしは「競う」ことが苦手です。厳密に言うと、競うことは好きなのかもしれないですが、極度の負けず嫌いです。なので最近は全てにおいて競わないようにしています。

これは性格なのか、小さい頃から何をするにも自分が納得できるレベルに達するまで努力をやめることができません。努力することは素晴らしいことで、それによって成長することも素晴らしいことだと思います。

でも私は“全て”に全力をかけます。もちろんそんなことはできないわけで、何かを妥協しなければいけない。何かを妥協したとしても、色々なことに全力を出すと、本当に大変です。言うまでもないことですが。
そんなこんなで最近は、できるだけ競わないように生きています。負けるのは相変わらず嫌いです。

◇     ◇

他の理由として、わたしは汗をかくことが苦手です。汗をかいて髪の毛が張り付く感覚、服がじめっとする感覚がとても苦手です。そんなことを言うと「某○○クロのさらさらインナーを買えばいい」と言われそうですが、そういう問題ではないのです(さらさらインナーには非常にお世話になっています)。
中学生の頃から「女子の坊主ブームはいつくるのか」とぶつぶつ言っていました。夏になると男性の短髪を心からうらやましく思います。汗をかいた後に水道の水を頭からかぶって、犬みたいに水を飛ばしているところなんて、羨望の眼差しを向けてしまいます。

スポーツ観戦に関しては、「競う」のが苦手なのに加え、「ハラハラドキドキ」も苦手なのが理由だと思います。でもここまで好きになれないのは自分でもよくわかりません。正直、スポーツ観戦の何が楽しいのか、わたしにはまったくわかりません。でもこれを普段の生活で言うと人間関係を壊しかねないので言えません。そんなところも苦手です。苦手ということを言うこともできない。社会に馴染めていない感覚になります。

◇     ◇

わたしもスポーツが好きな人間でいたかった。何度もそう思いました。今も思っています。

真剣な顔で体を動かして汗を流す姿はきらきらまぶしいです。野球やサッカーの試合を観ながら盛り上がっている人々は本当に楽しそうに見えます。その中に決して入っていけないのが悲しいです。

アラサーになり、これまでの運動不足の歪みをじわじわと感じる日々です。
全体的な筋力不足により頻繁に低血糖になるし、体幹がないので常に肩こり腰痛に苦しんでいます。
さすがに日常生活への支障が大きいので、やむを得ず、ほんの少しの運動を取り入れるようになりました(先週から)。朝起きてラジオ体操を1回する、それだけです。これくらいで勘弁してください。
でもさすがは歴史あるラジオ体操、全力でやると全身に血が巡るのを感じます。

…もしかしてこれが、スポーツの楽しさだったりします?

「4years.」井上翔太編集長のコメント

「好きではない」と率直に言える潔さが、かっこいいです。ラジオ体操は約400種類の筋肉を動かせるそうです。全力でやると、効果もてきめんでしょう。ぜひ、ご自身のペースで(いや、もう少しゆっくりでもいいかも)続けてほしいです。