同志社バスケ、逆転負けで目標のベスト8進出ならず
第46回関西学生選手権
4月28日@近畿大学記念会館
本戦1回戦 同志社大67-71流通経済大
同志社大は新チームで臨む初の公式戦でベスト8を目指したが、本選トーナメント1回戦で惜敗。目標には届かなかった。
予選トーナメント1回戦、追手門学院大との戦いは99-59と圧勝。しかし、試合内容は納得できるものではなかった。 「チームとして戦えていなかった」と、加賀美伸彰ヘッドコーチ。ディフェンスが後手に回り、リバウンドをことごとく奪われていた。3部のチーム相手に、課題の残る初戦となった。 続く2回戦の相手は神戸大。中盤から同志社が流れを完全につかみ、74-57 で快勝。1回戦でバラバラだったディフェンスが改善され、相手にプレッシャーを与えられた。またオフェンスではインサイドの要、古村健一(4年、北陸学院)と新主将の田邊陸也(4年、洛南)を中心に得点し、勝利へとつながった。
一時は20点のリードがあった
迎えた本選トーナメント1回戦。対するは同じ1部の流通科学大。目標のベスト8進出をかけた一戦だった。 序盤で同志社が早々に流れをつかんだ。相手のオールコートマンツーマンに対し、ファストブレイクや素早いボールさばきから繰り出されるセットオフェンスで確実に得点を重ねた。相手のオフェンスリバウンドやドライブに苦戦する場面もあったが、同志社が43-31とリードして前半を終える。
状況が一変したのは第3クオーター(Q)だった。 一時20点のリードがあった同志社。しかし、相手がゾーンディフェンスを繰り出してくるとインサイドが封じられ、得点のチャンス をなかなかつくれない。徐々に焦りが見え始め、ターンオーバーでの失点が重なる。そこから勢いに乗った流通科学大が反撃を開始。アウトサイドシュートを中心に得点を許し、10点差にまで追い上げられて第3Qを終えた。
相手のゾーンディフェンスにはまった
勝負の第4Q、流通科学大の勢いが止まらない。スリーポイントシュートを次々と決められ、ついに6分で同点となる。思うように攻撃できない中、野坂隆之介(2年、福岡大大濠)の放ったスリーポイントが決まり、再びリードを奪う。しかしリードもつかの間、相手のゾーンディフェンスを崩せず、追加点が決まらない。残り1分半、相手のスリーポイントで再び逆転される。その後さらに追加点を与えてしまい、試合終了。大逆転負けを喫した。
前半、同志社のペースでゲームメイクし、大量リードしていただけに悔しい結果となった。「後半、向こうがゾーンディフェンスを敷いたときに、うちが勝ってるのに後手に回ったのがミスを生んだ原因だと思います」と田邊。ターンオーバーが重なってから、チームとして試合を立て直すことができなかった。
さまざまな課題が残った今大会。しかし、新チームはまだ始まったばかりだ。ここで肩を落としてはならない。課題を克服し、次の勝利に向け精進していく。