サッカー 明大、待望のゴールで5試合ぶり勝利を
現在4位の明大にとって正念場の一戦だ。第13節の国士舘大戦以降、4試合勝てていない。5試合ぶりの白星を目指して、5位の流経大に挑む。
得点力不足が露呈している。第15節の桐蔭横浜大戦で、前半21分にMF森下龍矢(3年、ジュビロ磐田U-18)がゴールを決めて以来、実に249分もの間無得点なのだ。森下は「ゴール前での迫力が足りない」と言う。前節の順大戦は12本のシュートを放ち、決定機を幾度も作った。FWの村田航一(4年、日章学園)は「決め切れない」とひとこと。課題を改善し、流経大のゴールを何度もこじ開けたい。
チームが不調の中、森下は躍動を続けている。「泥臭いのが自分のプレー」と言いきり、高い位置からの積極的な守備や、相手DFの背後への抜け出しが光る。途中交代でベンチに退いた後も、大きな声でピッチ上の選手を鼓舞。優勝した夏の総理大臣杯では5試合で3ゴールを奪ってみせた。森下は「勝ててないから納得できない」と、何ら満足していない。自身も納得のプレーをして、明大を勝利に導けるか。
流経大とは勝ち点26で並んでいる。村田は「アツい試合がしたい」と、短く意気込みを語った。前期での対戦は、2-2の後半43分にFW狩土名禅(かるどな・ぜん・2年、桐生一)が決めて勝っている。直近5度の公式戦での対戦成績は4勝1分と相性がいい。残りは5試合で、首位・早大との勝ち点差は13。リーグ戦優勝は厳しくなったが、日本一の可能性は残されている。12月のインカレに万全の状態で臨めるよう、ここから勢いを取り戻したい。