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特集:第96回箱根駅伝

東洋大・定方駿 最初で最後の箱根駅伝、4年分の思いを胸に走る

第96回箱根駅伝
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定方(右)は「相澤を勝たせたい」と語った

12月13日に東洋大学白山キャンパスであった合同取材。最終学年にして、初の箱根駅伝を走ることが濃厚な定方駿(4年、川棚)に、箱根路への思いを聞いた。

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3年の箱根でメンバーに入れず、不甲斐なさに気づいた

定方は父の次男さん、兄の俊樹さん(現・MHPS)も東洋大の陸上部だった。小さいころから自然と走っていて、いつの間にか陸上の道に進むようになったという。2年生のときには小江戸ハーフマラソンで優勝するなど、期待されながらも3年生までは三大駅伝の出場経験は一度もなかった。しかし今年は関東インカレ男子1部ハーフマラソン6位入賞、出雲駅伝6区3位、全日本大学駅伝7区2位と安定した強さを見せている。

出雲駅伝ではアンカーを担当。1つ順位を落としたが堅実な走りだった

なにか転機があったのかと尋ねてみると、前回の箱根駅伝のメンバーに入れなかったことが大きかったという。「メンバーから外れて悔しかったのと、悔しさがあったからこそ自分の不甲斐なさに気づいて『いまの自分のままだったらチームに貢献することなく4年間終えてしまう』と思いました。それで努力してかなり走り込んだ成果が出ていると思います」。ジョグの時間を長く取るなどし、月間走行距離を900km、多い時は1000kmほどに伸ばし、ベースをつくったことが結果に結びついているという。

相澤を勝たせて終わりたい

全日本大学駅伝のレース後に酒井俊幸監督に話を聞いた際に、定方のことを「使命感を持って走る選手」と評していた。使命感がありますか? と思わず聞いてみると「たしかにそうだと思います」と答えてくれた。「あのときは5番でもらって、自分がここでさらに差を広げてしまったら優勝できない、東洋が優勝するからには宮下(隼人、2年、富士河口湖)が抜きやすい位置で渡すようにしないと、と思って。そこは使命感を持って走りました」。結果的に区間2位、順位を2つ上げる好走でアンカーの宮下につないだ。「自分がどう、というよりは『やらなければいけない』と思いました」

4年分の思いを最後の箱根駅伝にぶつける

定方にとっては、出場できれば最初で最後の箱根駅伝となる。「いままでメンバーの選考にすら絡めなかったので、最後はしっかり4年分の走りをしたいです。相澤がいつもすごい走りをしてくれて、勝たせてあげられないのが不甲斐なく感じてました。最後は相澤を勝たせて終わりたいです」

走ってみたい区間を尋ねると「出雲、全日本ではエース区間を走らせてもらってるので、箱根も2、3、4区……レベルの高い区間を走りたいです」。控えめな口調だが、その胸の奥には強い意志が感じられた。「定方家最後なので、いい走りをしたい」。4年間の思いをすべてぶつけ、総合優勝奪還のために走る。

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