優勝候補の福岡第一エースと主将が語る 山場は帝京長岡、中部大一か
バスケットボールの高校日本一を決める「ソフトバンク ウインターカップ2022」(第75回全国高校選手権)が23日、東京で開幕した。
男子で3年ぶりの優勝を目指すのは、今夏の全国高校総体を制した福岡第一。新設された「日清食品U18トップリーグ」でも全勝優勝した第1シード校で、完成度の高さには定評がある。
エースで司令塔の轟(とどろき)琉維(るい、3年)、チームキャプテンの城戸賢心(3年)に、最後の大会に向けた意気込みを聞いた。
■相手の足元まで入って
――昨年は準決勝、一昨年は準々決勝で敗れた。組み合わせを見て
城戸 僕らは2年連続で負けている。絶対に優勝したいと燃えています。
――福岡大大濠はトーナメントの逆の山
轟 今年こそは決勝に上がって、大濠さんに勝って優勝したい。
城戸 大濠さんは大きくて技術のある選手ばかり。(勝つには)自分たちのスピードや粘り強い守備をやり続けることが大事になる。
――福岡大大濠の要注意選手は
轟 湧川(颯斗)と川島(悠翔)。チームのキーマンで一番怖い選手。第一らしく相手の足元まで入って、粘り強く守りたい。
――昨年のウインターカップは帝京長岡(新潟)に惜敗した
轟 あの時はすごく悔しかった。今年のウインターカップは笑って終わりたい。
――トーナメントで決勝に行くまでにポイントになりそうな相手は
城戸 中部第一(愛知)だと思う。全員がどこからでも点を取ってきて、ガードも自分たちのように速い。それに加えて、サイズのあるシューターがいてやっかいだと試合をして感じた。
轟 自分は帝京長岡です。去年負けて、悔しい思いをした。あそこに勝ってギアを上げていきたい。(留学生でエースの)コネのブロックにびびらないように、自分のシュートをしっかり打っていきたい。
――轟選手は密着マークを受けるなど、各チームが対策を強めてきそう
轟 自分だけでなく、第一には周りに力のある選手がいる。だから大丈夫です。最後の年に色々な思いを持ってやってきた。自分たちのバスケットをして、必ず優勝したいと思います。
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(構成・野村周平)=朝日新聞デジタル2022年12月23日掲載