薩摩おいどんリーグ、2月22~3月9日に鹿児島で開催 大学・社会人・プロの交流戦
大学・社会人・プロが参加する交流戦「薩摩おいどんリーグ2025」が、2025年2月22日~3月9日、鹿児島県内の8都市で開催される。1月17日、鹿児島市内で記者発表が行われ、鹿児島県の塩田康一知事や出場チームの監督らが登壇した。薩摩おいどんリーグ実行委員会の小薗健一・実行委員長は、「鹿児島の野球技術力向上と野球普及を目指します」と趣旨を説明。テーマ曲に決まったマカロニえんぴつの「あこがれ(2022 再録)」を紹介し、「薩摩おいどんリーグを通じて、子どもたちには色んなあこがれに出会ってほしい」と語った。
元プロ野球選手の里崎智也さんが「応援団長」に就任
このイベントは、亜細亜大学の生田勉監督(当時)が「(キャンプ地の)鹿児島に恩返しをしたい」と、小薗実行委員長に相談したことがきっかけで立ち上がった。今年で3年目を迎え、「薩摩おいどんカップ」から「薩摩おいどんリーグ」に名称を変更した。1年目37チーム、2年目42チームと増え続け、今年は54チームが参加を予定している。
今回、元・千葉ロッテマリーンズの選手で野球解説者の里崎智也さんが「応援団長」に就任し、イベントを盛り上げる。鹿児島県はかつて千葉ロッテのキャンプ地で、里崎さんも現役時代に何度も訪れた。里崎さんはビデオメッセージを寄せ、「めったに見られない貴重な試合は、おいどんリーグならでは! 試合に出場した選手の中から未来のスター選手が出てくるかもしれません。迫力満点なので、野球ファンの方はもちろん、そうではない方も楽しめるはずです」と魅力をアピールした。里崎さんは3月1、2日に球場を訪れ、試合を解説する予定。また、3月1日18時半から城山ホテル鹿児島で行われる講演会にも登壇する(定員200人で応募多数の場合は抽選)。
交流戦にはトヨタ自動車やJR東日本、東京ガス、パナソニックなど社会人野球の名門チームや、慶應義塾大学や中央大学、立教大学など強豪校が出場予定。試合は「平和リース球場」(鹿児島市)や「ビーラインスポーツパーク姶良野球場」(姶良市)など計8球場で行われ、いずれも入場無料。試合数は115を超える見込みで、組み合わせは1月末と2月上旬の2回に分けて、薩摩おいどんリーグの公式ホームページで発表する。
会見に出席したトヨタ自動車硬式野球部の藤原航平監督は、「社会人チームとしていい試合、魅力ある試合をお見せできたらなと思います」とコメント。慶應義塾大学の堀井哲也監督は、県内外から球場に足を運んで大声援を送ってくれたり、地元の高校生がブラスバンドで盛り上げてくれたりと、公式戦さながらの緊張感が生まれているとし、「選手にとってはこの上ない成長の機会だと思っています。鹿児島の子どもたちに、少しでもあこがれられるような姿を学生が見せてくれると期待している」と話した。
塩田知事は「子どもたちに夢や感動をもたらす鹿児島県の春の風物詩として認知度が高まってきている。各カテゴリーの垣根を超えて、この交流戦でしか実現しない夢の、ハイレベルな野球の試合を楽しんでほしい」と、観戦を呼びかけた。
「薩摩おいどんリーグ2025」開催概要
期間:2025年2月22日~3月9日
会場:平和リース球場(鹿児島市)、MORI オールウェーブスタジアム(鹿屋市)、枕崎市営野球場(枕崎市)、阿久根総合運動公園野球場(阿久根市)、ブルーチップスタジアム(出水市)、新川床マリン球場(指宿市)、薩摩川内市総合運動公園野球場(薩摩川内市)、ビーラインスポーツパーク姶良野球場(姶良市)
主な出場チーム:
社会人(21チーム)…トヨタ自動車、パナソニック、Honda、NTT西日本、東京ガス、JR東日本、JR東日本東北、JR九州、西部ガス、日産自動車九州ほか
大学(29チーム)…慶應義塾大学、立教大学、中央大学、立命館大学、環太平洋大学、東海大学九州、西日本工業大学、鹿児島大学、鹿児島国際大学、第一工科大学、鹿屋体育大学ほか
プロ…調整中
主催:薩摩おいどんリーグ実行委員会
後援:鹿児島県、鹿児島市、鹿屋市、枕崎市、阿久根市、出水市、指宿市、薩摩川内市、姶良市
協賛:鹿児島銀行(特別協賛)、そのほか地元企業
「薩摩おいどんリーグ」公式ホームページはこちら