駅伝 学生幹事長の大一番
箱根の予選会ではおなじみの光景だ。レース後の結果発表で、1位から順に読み上げていくのは関東学生連盟の学生幹事長。今回、広場を埋めた観衆の視線を一身に浴びたのは、川崎和葉里(東洋大)だ。
最後の11位の前に
堂々とやり終えた彼女に話を聞くと、「いつもより人が多く感じて緊張しました」。自分の声で順位を発表するたびに、広場のあちこちで歓声があがる。「周りはぜんぜん見えてなかったです」。ただただ、「噛まない」ように、単語と単語をしっかり区切ったという。
本戦に出られる最後の11位。「お客さんが一番気になるところだと思うので、ちょっとタメをつくりました」。例年通りのワザをやりきった幹事長は、ちょっとホッとした感じで笑った。