ボディビル

特集:駆け抜けた4years. 2020

帝京・高橋豊友 大学で目覚めたボディビル、初代代表としてこれからも

駆け抜けた4years. 2020
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大会でポーズを決める高橋代表

「(全日本学生ボディビル選手権決勝に出た)渡辺祥也(さちや、3年、越谷南)とかが、チームとして全国3位を決めたとき、真っ先に俺のところに来てくれた。泣いたよ」。こう語ったのは今年度新たに設立されたばかりのバーベルクラブで代表を務める高橋豊友(ほうゆう、4年、杉並学院)だ。設立1年目にして、昨年10月にあった全日本学生ボディビル選手権で団体3位入賞を果たした。

体が変化し続け、その度にスーツを買い替えた

高校では剣道部に所属していた高橋は3段の資格を保有し、全国大会などにも出場。しかしけがなどもあり、剣道をやめてしまった。転機となったのは大学1年生の春休み。リハビリをかねて高校時代からトレーニングはしていたが、久しぶりに会った高校の同級生がボディビルをやっていた。

その友人に連れられジムに行ったが、ボディビルの印象は「筋トレして体を見せるやつ」というものだった。しかしそのジムに行ったことからトレーニングにのめり込み、本格的にボディビルを開始した。

体を鍛え始めた高橋は入学式で着たスーツが合わなくなり、成人式を機に買い替えた。さらに就活の際にも買い替え、内定先の企業での集まりのときにも買い替えるなど、体は変化し続けていた。就活のときと内定をもらった企業の集まりのときとでは、20kgも体重に差があったという。そのため、他の内定者は誰も高橋のことが分からなかったほどだ。

「この大学、すごい人がいっぱいいる」

バーベルクラブとして活動を始めたのは4年生になってから。佐野村学先生、川田茂雄先生らから「ボディビルの団体を作らない?」と声をかけられたのがきっかけだった。高橋にとって学生としての最後の1年、4年生という節目の年。最初は「自分が出られればいいかな」という利己的な考えで設立したが、「思った以上に人が入ってくれ、これはもうみんなで勝ちたい」という気持ちが強くなったという。

「(バーベルクラブを設立する前から)川村圭吾(4年、聖学院)は東京のフィジークで優勝するなど、結果出している人もいた。そういう人たちが一つのチームに集まってやったら強いだろうな。この大学、やっぱりすごい人がいっぱいいるんだな」と改めて感じたという。

大会前は減量も兼ねて「壮行登山」へ

バーベルクラブには現在56人の部員が在籍し、日々己の肉体と向き合っている。バーベルクラブが出場する学生ボディビルは、規定の7ポーズ、さらにもう1ポーズを加えた8ポーズを披露する。求められるのは体の大きさだけではなく、体全体の均等度の美しさ。いかに筋肉を大きく、脂肪を少なく、筋肉をはっきり見せられるか。最高のボディを作り上げるため、食事や睡眠などの生活の細部にも目を向けている。高橋は「食事の面では親も手伝ってくれている。ありがたい」と感謝している。

高尾山頂でポーズを決める高橋(左)ら

大会前には、高尾山で減量も兼ねた「壮行登山」をした。「(高尾山は)元気だと少し物足りない。でも減量してるときだとしんどい。ちょうどいい山」と笑った。そしていよいよボディビルの大会当日を迎える。

関東大会では準優勝、そして全国へと駒を進めた。高橋は予選落ちしたが、残るメンバーが頑張ってくれたおかげで、団体で3位になった。「3位だけど悔しかった」と口にするチームからは、まだまだ成長の余地がうかがえた。さらに高橋は「台風で大会が延期したことでコンディション調整に失敗したり、来られなくなった人もいたりしたけど、関東大会のトップ3と全国のトップ3が同じチームだった。次はもっといけると思う」と今後の伸びしろを分析した。

全日本選手権後、帝京バーベルクラブのメンバーたちと

高橋は卒業後もボディビルを続けるつもりだ。「豊友」の名前の通りに、ボディビルを通して高めあった仲間とともに、これからも自身を高め続ける。

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