大学ラグビー

帝京大ラグビー、ラストワンプレーで筑波大に勝利 木村朋也が魅せたトライ

木村(右端)は筑波大戦でマンオブザマッチを受賞した

ラグビー関東大学対抗戦Aグループ

11月4日@東京・駒沢オリンピック公園陸上競技場
帝京大(4勝)24-22 筑波大(1勝3敗)

「トライをとれて気持ちよかった」。帝京大のWTB木村朋也(3年、伏見工)は笑みを浮かべながらそう口にした。後半50分、ラストワンプレーで木村は同点となるトライを決め、チームを勝利へと導いた。

最後のワンプレー、仲間が僕を信じてくれた

プレーが止まったらそこでノーサイド。ラストワンプレーとなった後半50分。グラウンド左にできたラックからSH末拓実(4年、長崎北陽台)が、主将のCTB本郷泰司(4年、京都成章)へ。本郷が筑波大ディフェンスを引き付けフォローに走った末が再びボールを受け取り、この試合で2トライをあげたWTB尾﨑泰雅(3年、伏見工)にパスを送った。最後は尾﨑が中学から一緒にラグビーをやってきた「帝京のフェラーリ」こと木村にロングパスを放る。木村の前にはもう誰もいなかった。無人のインゴールに飛び込み、22-22と同点のトライをあげた。直後のコンバージョンキックではSO北村将大(3年、御所実)が角度のある右端から冷静にゴールを決め、24-22と逆転。ノーサイド。接戦を制し、開幕から4戦全勝となった。

木村の同点トライに沸く帝京大チーム

最後のトライについて木村は「様々な選択肢があった中で僕を選択してくれた。くるだろうと思ってきちんと準備していたのがよかった」と喜びと仲間への感謝の言葉を口にし、一番の笑顔をみせた。また今回、木村はマンオブザマッチを受賞した。「自分でとった賞とは思ってない。みんなでとった賞です」と謙虚さをのぞかせた。

幼なじみと連携プレーも帝京大の強さの一つ

木村は小学校までサッカーをしており、ポジションはFWだった。中学校に上がってからは、当時の担任からの声かけでラグビーの世界へ飛び込んだ。同じ帝京大でプレーしている奥村翔(3年、伏見工)と尾﨑とはそのときに出会った。

中学校、そして高校でも切磋琢磨(せっさたくま)しながら力をつけてきた。この3人の連携もまた、いまの帝京大の強さでもあるだろう。筑波大戦を振り返り、木村は「尾﨑はバックスリーの経験はあまりないので、奥村と2人でサポートしようとしてました。いままで一緒にやってきて尾﨑の持ってるセンスやプレーを知ってたので、とてもやりやすかったです」と仲間の心強さを口にした。

木村は今シーズン、大学選手権でのタイトル奪還を目指している

11月2日に閉幕したワールドカップは、木村にとってとても刺激になったようだ。印象に残った選手として、福岡堅樹や松島幸太朗、南アフリカのチェスリン・コルビなどを挙げた。世界の舞台で活躍する選手たちのプレーを見習い、取り入れて自分のものにしようとモチベーションアップが感じられた。10月13日に実施された日本対スコットランド戦には木村も現地で観戦した。史上初の8強進出を演じた日本代表選手を目の当たりにし、「自分もピッチに立ちたい」という思いが胸に宿った。

大学選手権優勝を目指す帝京大にとって、目の前の対抗戦は一試合一試合が負けられない勝負。日本代表を目指す木村にとって、大事な秋が始まった。

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