ラグビー

帝京ラグビー細木康太郎、俺がナンバーワンのプロップだ!

春季大会で存在感を示し、優勝に貢献した細木

「自分が一番強いことを示せたと思います」。6月11日の早大戦のあと、帝京大のプロップ(PR)細木康太郎(2年、桐蔭学園)は誇らしげに言った。帝京大は関東大学春季大会で2年ぶり7度目の優勝。スクラムの中核の一人として、細木は優勝に貢献した。

けがを乗り越え、輝いた春シーズン

春シーズンの公式戦初戦となった流通経済大戦は、後半9分から出場。27分にはトライを決めた。その後の試合は、負傷で一時戦線を離れた。その間は春シーズン中の復帰を目指して試合の映像を見たり、少し痛くても走ったり、スクラムの1対1を組んだりと、徐々に実戦に近づけたトレーニングを積んでいった。6月2日の明大戦で復帰し、その後の春の試合にはすべて出場した。

「春はいいところと悪いところがはっきりしたのが一つの収穫です。いいところはスクラム。試合をするごとによくなってると感じました。悪いところは目には見えないけど、雰囲気です。受け身な部分があったかな」と、冷静に分析した。

ぶつかるのが好きだからラグビーをやってる

自分の持ち味については「コンタクトで激しくぶつかれるところ」とキッパリ。「僕自身、コンタクトが好きでラグビーをやってますので。どんな状況でも進んでコンタクトにいける大きな体(身長177cm、体重107kg)を持ってることや、ラグビーを始めたころに相手をぶっ飛ばせたのが楽しいなと思った経験が大きいと思います」

激しいコンタクトプレーが細木の持ち味だ

細木は中学1年生のとき、横浜ラグビースクールで競技を始めた。小学校のころはサッカーで、ポジションはセンターバック。もともと食べることが好きで、ラグビーを始めるまではお母さんに食事の量を制限されていた。ラグビーを始めてからは「でかくなれ」と言われて、食べる量を増やした。成長期だったことも相まって「中学からデカくなりました」と笑顔で振り返る。中学のころの食卓には、必ず肉があったという。魚も野菜も食べない。とくにナスとピーマンが嫌いという、かわいい一面も持っている。

大学選手権優勝、そして来年には日本代表に

細木の目標は、大学3年で日本代表に選出されることだ。「2019年のラグビーワールドカップのあとに、自分の名前があったらいいな」と願う。目標は桐蔭学園高、帝京大を通じて先輩の堀越康介(現・サントリー)だ。

大きな目標を達成して、細木はもっと笑う

秋シーズンに向けての意気込みを聞くと「スクラムでは絶対に負けたくない。押されないようにじゃなくて押す、押し返す。明治でも天理でも、スクラムを強みにしてるチームに組み勝つことです」と語った。さらに「ST(スクラムトライ)もとれたら、もっといい。そして最後は大学選手権で優勝します」と誓った。

自分の武器を存分に生かし、チームの柱として活躍する細木。大学王座の奪還という目標へ、パワフルにアプローチしていく。

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