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特集:うちの大学、ここに注目 2020

悲願の全国ベスト4進出へ! 関学バスケの躍進に期待がかかる選手たち

昨シーズンの1次リーグ最終戦で41得点を記録した横川

特集「うちの大学、ここに注目 2020」。今シーズン注目のチームや選手を、選手たちをいちばん近くで見ている大学スポーツ新聞のみなさんに書いてもらいました。関学スポーツ編集部からは、バスケ部注目の選手たちについてです。

「123ALLIN(全てをかけろ‼)」のスローガンのもとに

1923年に創部した関学バスケ部。最近では、2016年に関西学生リーグ戦で優勝に輝き、インカレベスト8入りを果たした。また、Bリーグのレバンガ北海道で活躍している中野司(2018年卒)など、プロバスケットボール選手を輩出する有名校だ。

今シーズンはチームスローガン「123ALLIN(全てをかけろ‼)」を掲げ、関西三冠、全国ベスト4を目標に活動している。昨シーズンも全国ベスト4を目標に掲げた。だが、3年ぶりにインカレ出場を逃し、関西学生リーグ6位で無念の引退。今シーズン、託された思いを胸に戦う選手たちに注目だ。

昨年チームをけん引したメンバーが今年も残る

今シーズンの注目選手とともにチームを分析したい。関学は身長が高い選手が少ない。全員で得点をし、ディフェンスから流れをつくりオフェンスにつなげる全員バスケが関学のスタイルだ。

昨シーズンはスタメン5人中3人が3年生以下で、チームをけん引したメンバーが残っている。スタメンを張った3人の中でも注目なのは、高確率のアウトサイドシュートが持ち味の横川真那斗(4年、浜松学院)。昨秋のリーグ戦では毎試合チームトップを争う得点を挙げた。シュートが決まり出すと止まらない。1次リーグ最終戦(同志社大戦)では8本の3点シュートを含む驚異の41得点を記録。今シーズンも勝負所で決めてくれるに違いない。

ルーキー時代から活躍するエース

エースとして期待がかかる小西

さらに、1年生時から主軸として活躍する小西聖也(3年、洛南)からも目が離せない。昨シーズン、数多くの試合でダブルダブルを達成し、どんな局面でも高い能力を発揮する。得点、リバウンド、アシストと何でもこなすオールラウンダーは誰にも止められない。

昨秋、リーグ準優勝を果たした強豪近畿大を下した一戦では、17得点13リバウンド8アシストを記録した。リードチェンジを繰り返すゲーム展開で、終盤にファストブレイクを演出。小西は集中力を上げ、クラッチタイムに強さを見せる。ここからチームは流れに乗り、激戦を制した。ルーキー時代から活躍する小西はレギュラーとして「チームを勝たせないといけない」と堂々と語った。エースとして戦う今季はどんなパフォーマンスを見せてくれるか、期待に胸が弾む。

今シーズン主将を務める川田

そして、今シーズンの主将を務める川田大起(4年、九州学院)は昨年、流れを変えるシックスマンとして活躍。持ち味である攻守での泥臭いプレーでコートを駆け巡った。主将として迎えたラストイヤーのプレーは必見だ。昨シーズンもスタメンで活躍した松本峻典(4年、東山)にも期待がかかる。188cmとチーム内では高身長。ペイントエリアでのプレーでサイズの小さい関学を救う。

ブレイクに期待の選手たち

新チームになり、昨シーズンはプレータイムが少なかった選手にも期待だ。アグレッシブなプレーで躍動する岸本大輝(3年、高水)や高い身体能力とシュート力が持ち味の米田梨央(3年、甲南)。さらに、インサイドでは200cmの坂本龍平(3年、初芝橋本)や193cmの宮内聖人(2年、箕面自由)などが頭角を現せば最強チームとなる。

しかし、新型コロナウイルスの影響で関西インカレは延期となり日程は未定、西日本インカレは中止となった。新チームの初陣は8月末からのリーグ戦となる可能性がある。リーグ戦はインカレ出場に直結する。

昨秋は2次リーグで9戦中7勝を挙げたが、1次リーグでの敗戦が響き6位となってしまった。苦渋を味わった昨シーズンの悔しさをバネに、どんな戦いを見せてくれるか非常に楽しみだ。

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