ラクロス

ラクロスのルールと魅力を簡単解説! デビュー&観戦前にこれだけは知っておこう

男子は接触プレーがOKとされており、その激しさもラクロスならではの魅力だ(撮影・安本夏望)

時速150kmを超える弾丸シュート、激しい点の取り合い、華やかなユニフォーム……。「カレッジスポーツの代表格」とも言えるラクロスだが、まずはルールが分からないと楽しめないだろう。そこでこれだけは知っておきたいラクロスのルールを解説する。

日本国内におけるラクロスのルールは、国際競技連盟であるWORLD LACROSSE(WL)に合わせて日本ラクロス協会(JLA)が定めている。WLは2年周期でルール改定を検討していることもあり、直近ではJLAも2020年1月18日にルールを改定している。なお、ルールは男女で異なる。

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激しい接触は男子ならでは

まず男子のルールから。15分×4のクオーター(Q)制で、10対10で戦い、ゴム製のボールを「クロス」と呼ばれるスティックで奪い合い、相手ゴールに入れれば得点となる。ポジションはゴーリー(ゴールキーパー)1人、ディフェンダー3人、ミディー(ミッドフィルダー)3人、アタッカー3人と決められている。攻撃エリア内に6人以上、もしくは守備エリア内に7人以上の選手がいた場合はオフサイドとなり、相手ボールや得点無効、もしくは30秒間のマンダウン(一時退場)となる。1チーム16人まで交代選手を登録でき、試合展開によって随時、選手が入れ替わる。

試合の開始や再開の度に、フィールドのセンターで「フェイスオフ」を行う。攻撃有利のスポーツゆえにこのフェイスオフを制することが大切となるため、チームにはフェイスオフを鍛えたフェイスオファーと呼ばれる選手がいる。試合中、チームは1ハーフにつき2回のタイムアウトを要求できる。規定のプレー時間でも勝負がつかない場合、大会によっては「サドンビクトリー」と呼ばれる延長戦を行う。先に点を入れた方が勝利となり、勝者が決定するまで4分間のピリオドを繰り返す。

フェイスオファーは瞬発力やパワーを鍛え、この一瞬にかける(撮影・松永早弥香)

フィールドは長さ110m×幅60mの長方形。サッカーとは違いゴール裏にもスペースがあるため、裏から走り込んで放つ0度からのシュートもラクロスではよく見かけるシーンだ。クロスにはショートスティックとロングスティックがあり、ゴーリークロスを除き、ロングスティックは4本までしか使えない。またこのクロスには構造やポケットの深さなどに規定があり、違反した場合は3分間のマンダウンのペナルティが科せられる。

シュートあるいはゴールから外れたシュートを除き、ボールは最後に触れた選手の相手チームに与えられ、アウトオブバウンズ(フィールド外にボールが出ること)になった地点から再開する。しかしシュートあるいはゴールから外れたシュートがアウトオブバウンズになった場合は、そのボールにアウトオブバウンズになった時点で最も近くにいたフィールド内の選手のチームにボールが与えられる。もし両チームの選手が等距離にいた場合はフェイスオフを行う。

男子の場合は相手がボールを持っている時やボールを奪い合っている時などではボディチェック(接触)が許されているため、選手は防具を着用する。接触部分は相手の首より下の正面か横、腰より上と決められている。テクニカルファウルの場合、相手がボールを持っていない時は相手ボールとなり、相手がボールを持っている時だと30秒のマンダウンとなる。一方、相手の頭や体の一部をクロスでたたくスラッシングなどのパーソナルファウルは、相手のボール保持の有無にかかわらず1~3分のマンダウンとなる。パーソナルファウルを5回犯した選手は退場となり、以降試合に参加できない。

女子はフリーシュートに注目

女子も男子と同じく15分×4のQ制で、10対10で戦い、規定時間内に勝敗がつかなかった場合、大会によってはサドンビクトリーと呼ばれる延長戦を行う。先に得点して勝者が決まるまで、4分間のピリオドを繰り返す。各チーム、通常の試合時間中に2度、延長戦時間中には1度、90秒のタイムアウトを取得できる。

女子も男子と同じく、ゴーリー、ディフェンダー、ミディー、アタッカーというポジジョンがあるが、特に各ポジションの人数は定められていない。攻撃エリア内に6人以上、もしくは守備エリア内に7人以上の選手がいた場合はオフサイドとなり、得点無効や相手ボールなどの対応となる。交代は男子同様、試合状況に応じて自由にできるが、女子の交代選手の登録は10人までとなっている。

女子の場合はゴーリー以外のクロスはどのポジションも同一規格となっている。またこのクロスには構造やポケットの深さなどに規定があり、違反した場合は相手ボールや得点無効となる。

女子はクロスにボールを挟んで上に飛ばし、試合開始&再開。ドロワーは背が高い方が有利ではあるが、もちろんそれだけではない(撮影・松永早弥香)

フィールドの広さも同じ長さ110m×幅60mの長方形で男子同様、ゴール裏にもスペースが確保されている。試合の開始と再開時に男子がフェイスオフをするのに対し、女子は「ドロー」を行う。ドローを強化した選手をドロワーとも呼ぶが、男子とは違い、ミディーがドローを担っていることが多い。

シュートあるいはゴールから外れたシュートを除き、ボールは最後に触れた選手の相手チームに与えられ、アウトオブバウンズになった地点から再開する。しかしシュートあるいはゴールから外れたシュートがアウトオブバウンズになった場合は、そのボールにアウトオブバウンズになった時点で最も近くにいたフィールド内の選手のチームにボールが与えられる。もし両チームの選手が等距離にいた場合はドローを行う。

ディフェンダーに遮られることなくプレーできるフリーシュートから得点が生まれることも多い(撮影・松永早弥香)

女子は男子と異なりボディチェックが禁止されている。反則をした場合は相手ボールになり、反則した選手はその地点から4m離れてプレーを再開する。ゴール付近でディフェンス選手が反則をすると、オフェンス選手に「フリーシュート」と呼ばれるシュートチャンスが与えられる。イエローカードが提示された場合は2分間、イエロー/レッドカードの場合は5分、レッドカードの場合は10分のマンダウンとなる。

その他にもラクロスには細かいルールが設けられており、随時、ルール改定をしている。ざっくりとでもこれらのルールを知った上で、ラクロスならではのスピード感や迫力を味わっていただきたい。

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