ラクロス

おばたのお兄さんの「ラクロス4years.」

日体大のラクロスTを着て撮影に臨む。実は別撮影で徹夜明け……

ラクロスの大学チャンピオンを決める全日本大学選手権決勝が11月25日に迫ってきました。大学ラクロス部出身の有名人といえば、「まーきのっ」の決めゼリフでおなじみの芸人、おばたのお兄さん(30)は外せない。日体大の出身で、「大学の思い出は、ほぼラクロス!」という真のラクロッサーだ。彼がそれだけ虜になったラクロスの魅力と大学時代の思い出を、たっぷり語ってもらいました。

記憶にあるのは、いいプレーより悔しいプレー

おばたのお兄さんの母校日体大は、今シーズン関東学生リーグ男子1部Aブロックで3位。ファイナル4進出にあと一歩届かなかった。「ぼくも最終学年のときはファイナル4に進めなかったんです」

大学時代のおばたのお兄さん。ポジションはG。背番号は1(写真・本人提供)

遡ること8年前。日体大はリーグ最終戦の一橋大との試合を迎えていた。勝てばファイナル4進出が決まる大一番。結果は9-10で惜しくも敗戦……。「いまでもめちゃくちゃ覚えてます。あの試合の、あのシュートを止めてれば……。ラクロスはいい思い出ばかりですけど、試合だけはいいプレーより悔しいとこばかり記憶に残ってるんですよね」

おばたのお兄さんのポジションはG(ゴーリー)。ゴールを守るのが仕事だ。だから失点シーンばかりが記憶に残っている。逆にAT(アタック)の選手だったら、ベストゴールを覚えていただろう。「ATは得点を決めてキャーキャー騒がれる。うらやましかったです(笑)」。だが入学したときからGに惹かれた。U22日本代表のGだった先輩が大学にいたからだ。Gは、シュートコースを狭めるため、体格のいい選手が多い。「先輩も自分と同じで体は大きくなかったんですけど、ゴールされないようにじっくり作戦を考えて頭のいい守り方をしてました。そこがかっこいいなぁと思って」

野球仕込みの反射神経も買われた。中学、高校と硬式野球に没頭し、ショートを守っていた。大学でも野球を続けるつもりだったが、入学前に肘をけがしてしまう。日体大の野球部には強豪校から幾多の選手が集まる。「100%の力で野球ができないなら、いっそほかの球技、団体スポーツをやろう、と。それと大学から始めてもまわりに勝てるスポーツがやりたかったんです」

当時のチームメイトは、いまもおばたのお兄さんのライブに毎回駆けつける(写真・本人提供)

ラクロスを初めて目の当たりにしたおばたのお兄さんは、すぐに心惹かれた。ユニフォーム、防具、クロス……。どれもかっこいい。しかし、見た目の華やかさと違い、ラクロスのプレーは泥臭い。男子の試合は20分×4クォーター。運動量はとんでもないし、ボディコンタクトも激しい。ボールが当たると痛い。「4年間でボールが当たって4回骨折しました。シュート練習も嫌いで、後輩のシュートが体にあたると理不尽に怒ってました(笑)。そのくらい痛いんです」。だが、どんどんハマっていく自分がいた。それは、仲間がいたからだ。

“Lacrosse Makes Friends”

おばたのお兄さんがラクロスをやっていて一番よかったこと。それは一生モノの仲間ができたこと。「本当にずっと一緒に過ごしていました。練習が週5日あり、早朝練習から授業中、放課後も一緒にいる。ラクロスには“Lacrosse Makes Friends”という言葉があって、“ラクロッサーはみんな友だち”みたいな。ほかの大学との交流も多くて『フレッシュマンズキャンプ』という合同合宿とかイベントがたくさんあるんです。東大、慶應、早稲田とか。ラクロスをやってなかったら他大学の学生とこんなに仲よくならなかったんじゃないかなぁと思いますね」

ラクロスの練習着は、いまも大切に保管している

そのつながりは続いている。「大学の仲間とは、いまでもLINEのグループを作って頻繁に連絡を取ってます。仲間の誕生日にはおめでとうメッセージが飛び交うし、ぼくのライブにも毎回同級生が集まってくれるんです。めちゃくちゃうれしいですよね。他大学の仲間がテレビ局員になっていて、仕事で絡むこともあります」

吉本坂46のPV収録で朝まで撮影現場に缶詰になり、この取材のあとは北陸でのライブと超多忙……。その中でもラクロスのことになると疲れを見せることもなく、自らの4years.を語ってくれたおばたのお兄さん。最後にラクロスを見たことない人、これから始めたい人へ一言お願いします!

「ラクロスは本当にかっこいいスポーツ。ぶつかりあう迫力、シュートのスピード感。初めてラクロスを観る人と一緒に競技場に行くと、激しさにみんなびっくりしてます。大学から始める人が多いスポーツというのもポイント。競技者としてのスタート地点がほぼ同じなので、20歳前後ではじめても努力すれば努力するだけ上にいける。この先オリンピックの新競技として採用されたらうれしいし、僕もラクロスの仕事はしたいなと思ってます!」

徹夜明けでも爽やかだったおばたのお兄さん

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