ラクロス

ラクロス 立命館の細野主将、「揺るがぬ信念」で駆け抜けた

ラクロス 立命館の細野主将、「揺るがぬ信念」で駆け抜けた
細野はこれまで野球にかけてきた情熱を、大学ではラクロスにぶつけた

関西学生リーグ1部ファイナル4準決勝

10月28日@鶴見緑地スタジアム
京大 8-6 立命館大

10月28日、立命館男子ラクロス部の戦いが終わった。リーグ戦を2位で通過した立命館は、3位通過の京大と準決勝を戦った。この秋のリーグ戦では12-1と完勝した相手だったが、やり返された。2点差の負け。まさかの結果だった。

目標の関西制覇は、なしとげられなかった。130人もの部員を主将としてまとめてきたのは、MF細野修平(4年、立命館慶祥)。関西選抜にも選ばれるほどの実力者である。そんな主将に、準決勝を前に話を聞いていた。これまでの、ラクロス人生を熱く語ってくれた。

やりたくなかったキャプテン

細野は野球少年だった。小学1年から高校3年までずっと。肘を痛めて手術も経験していたので、大学では別の可能性を求めてラクロスを始めた。大学でも本気でスポーツがしたいという思い、また「自分のことだけでなくチームのためにもっとできたのではないか」という高校時代の後悔もあり、チームスポーツのラクロスを選んだ。雰囲気も自分に合っていると感じ、部が掲げる「人間的成長」という理念にも共感した。

最終学年を迎え、キャプテンに任命されたときは「自分はそういう器ではないと思ったし、正直やりたくなかった。でも周りが自分を推薦してくれた。キャプテンの器がチームの器になるというのは分かってたので、やろうと決意し、チームを作り上げる努力を自分なりに一生懸命してきた」と語った。

チーム作りの土台として、まず仲間のことを知ろうとした。視野を広くし、周りを見ることから始めた。最初のころは厳しく指摘することができず、優しくなりすぎることもあり、何が正解なのか分からなかったという。また部員が多い分、価値観や考え方もさまざまで考えさせられることも。「部員みんなの考えをまとめるのは、とても難しいことだった。それでも毎日全員に話しかけるのを心がけたり、積極的に下級生ともコミュニケーションをとった」と振り返る細野。日々の努力を積み重ねた結果、彼らといい関係を築けた。

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部員は総勢130名。毎日全員に話しかけるのを心がけた

それを実感するのは試合中だ。コート内のメンバーだけでなく、ベンチのメンバーも大きな声を出す。私が取材で試合に足を運んでも、立命館の応援の声が相手よりずっと大きく感じられる。立命館のラクロス部がコートの内外関係なしに、一丸となって勝ちにいこうとしているのがよくわかる。チームが一つの方向に向かって戦っているのが伝わってくる瞬間。これが紛れもなく細野の作り上げたチームだった。

キャプテンになって、持つようになった信念がある。「自分が成長に一番貪欲であり続け、現状に満足せずに、理想を常に追い求め続ける」というものだ。

何度も口にした感謝の気持ち

細野はいままで一緒に戦ってきた4回生の仲間に感謝を述べていた。

「キャプテンになって最初のころは部員との壁もあって、孤独を感じることもあった。でも、みんなが自分を信頼してくれたことで、自分も頑張れた。その時々の感情をぶつけてしまう未熟な自分について来てくれて、本当にありがとうの想いしかない。みんなの成長も自分の成長だと思って頑張れたし、4回生のみんなのおかげでいまの自分がある」

「立命館ラクロス部は人として成長するきっかけがたくさん転がっている場所。自分はラクロス部に入って競技的な面でなく人間的な面でも大きく成長できたと思う。ただ思い出を作るだけじゃなく、いい経験ができたと思う。ここでの経験を社会で生かしていきたい。引退してからも人間的成長の理念を忘れず、春からは社会人として学生時代に学んだことを存分に生かして活躍したいと思います」

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積極的にコミュニケーションを重ね、チームは一つになった

私は準決勝を取材に行けなかった。試合の数日後、細野主将が現在の思いを寄せてくれた。

「ただただ悔しい。何としてもこのチームで130名の部員と最高の瞬間を共有したかったから、残念です。今年は京大に2度勝ってたんですけど、大一番で勝てなかったのは力不足。先制してから逃げ切れず、逆転されて、追いついて突き放されての繰り返しで、あと一歩逆境を跳ね返せなかった。スタンドを見れば心強い応援メンバーがいて、ベンチでは鼓舞してくれるメンバーがいて、チームとして最後まで諦めず全力を尽くして走りきれたのはよかった。まだまだ可能性を秘めたチームだと思うので、もっとみんなと成長したかった」

「4回生だけではここまで来れなかったので、下級生には本当に感謝してます。今年の下級生は試合経験が少なくて、来シーズンは苦しむことも多々あると思うけど、自分たちの弱さを受け止める謙虚さがあるところ、全力でコミットできるところはいいと思うので、貪欲に成長していってもらいたい。本当に立命館らしい最高の勝ちを日本中に見せつけてほしい!!」

「自分がラクロスで学んだことは、はかり知れない。本当に大切だと感じた『揺るがぬ信念」と『飽くなき執念』で、人生で勝てるように。いい結果も残せるような魅力ある人になっていきたいです。ありがとうございました!!」

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