カーリング、日本決勝へ スイスを破って「銀」以上確定 相手は英国
朝日新聞社
2022/02/19
(最終更新:)
スイスを破って決勝進出を決め、抱き合って喜ぶ藤沢五月(中央右)と吉田夕梨花(同左)。右は鈴木夕湖、左は吉田知那美=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、細川卓撮影
準決勝のスイス戦、第5エンド、4点を奪うショットを決め、ガッツポーズする藤沢五月=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、細川卓撮影
スイスに勝利して決勝進出を決め、喜ぶ(左上から時計回りに)吉田夕梨花、吉田知那美、鈴木夕湖、藤沢五月=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、瀬戸口翼撮影
第5エンド、藤沢五月(中央右)のショットで4得点し、喜ぶ吉田知那美(同左)、吉田夕梨花(左端)、鈴木夕湖=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、瀬戸口翼撮影
第8エンド、スイープする鈴木夕湖(右)。左は吉田夕梨花=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、瀬戸口翼撮影
第3エンド、ショットの行方に反応する吉田知那美=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、細川卓撮影
第4エンド、投じたストーンの軌道を読むスキップの藤沢五月=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、瀬戸口翼撮影
第3エンド、1点を取り返しタッチを交わす藤沢五月(中央)、吉田夕梨花(左)ら=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、細川卓撮影
第2エンド、スイープする鈴木夕湖(右)と吉田夕梨花=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、瀬戸口翼撮影
準決勝のスイス戦、第4エンド、スイープする鈴木夕湖(右)と吉田夕梨花=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、細川卓撮影
第4エンド、スイープする鈴木夕湖(右)=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、細川卓撮影
第1エンド、ショットを決め、タッチを交わす藤沢五月(右)=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、細川卓撮影
第2エンド、ストーンを投じるスキップの藤沢五月(中央)。左は吉田夕梨花、右は鈴木夕湖=2022年2月18日、北京・国家水泳場、瀬戸口翼撮影
試合前に手を合わせる左上から(時計回りに)鈴木夕湖、吉田夕梨花、吉田知那美、藤沢五月=2022年2月18日、北京・国家水泳センター、瀬戸口翼撮影
カーリング女子、決勝トーナメント表
カーリング女子、1次リーグの勝敗表
北京五輪のカーリング女子は18日夜、準決勝を迎え、1次リーグを4位で勝ち抜けた日本(ロコ・ソラーレ)はスイス(1次リーグ1位)を8―6で下した。20日に行われる決勝への進出を決めると同時に、銀メダル以上を確定させた。
決勝の相手は英国に決まった。英国は準決勝でスウェーデンを延長エンドの末に12―11で破った。日本―英国は、前回2018年平昌五輪の3位決定戦と同じ顔合わせだ。
1次リーグを上位通過したスイスが、第1エンドで有利な後攻の攻撃権を持ち、試合は始まった。だが立ち上がりのスイスは無理に攻めてこない。石を多くためないクリーンな展開が続き、スイスはブランクエンド(両チームとも無得点)にした。
第2エンドもスイスが後攻。今度は一転、ハウスの中に両チームの石が多くたまる難しい展開に。スイスはフォースのペッツがラストショットで日本の石を押して2点を取りに来たが、わずかに弱く、1点にとどまった。
日本が初めて後攻の攻撃権を持った第3エンドはスチールされそうな展開だったが、藤沢五月が難しいヒット&ロールを決めてなんとか1点。
続く第4エンド。後攻のスイスは複数得点の好機をつくれず1点止まり。日本1―2スイス。両チームとも主導権を取り切れない。
第5エンドに大きな展開が待っていた。藤沢のラストショットの時、日本の赤い石が三つでスイスの黄色の石が二つ。藤沢がスイスの石を二つともはじき出して自分は残り、一挙に4点。ビッグエンドを作って、前半を折り返した。日本5―2スイス。
第6エンドでも日本は流れを渡さない。先攻だったが石をハウス内に多くため、相手に重圧をかける。スイスのペッツが最後、難しいショットを強いられてミス。日本が1点をスチールして点差を広げた。
だが、世界選手権2連覇中のスイスも強い。第7エンドで逆に一挙3点のビッグエンドを作り、1点差に。続く第8エンドは日本が藤沢のナイスドローショットで確実に1点を加えて7―5となった。
スイスは後攻の第9エンドで2点以上取らないと勝ち目が薄くなるので、攻めに来る。日本がどう封じるか。終盤の攻防が続く。
日本は大量失点のピンチの局面もあったが、藤沢がダブルテイクアウトで、かつ自分の石をガードの後ろに隠すスーパーショットを決めて、しのいだ。スイスの得点を1点にとどめ、7―6のリードを保ったまま、後攻の攻撃権を持って最終第10エンドを迎えた。
日本はスチールを避けるため確実に石の数を減らす展開に持ち込んだ。最後は藤沢がドローショットを中心部に決めて逃げ切った。
日本は17日の1次リーグ最終戦でスイスとあたり、4―8でコンシード負けしたばかり。わずか1日でどこまで気持ちや技術の面で切り替えられるか、にも注目が集まった。
前回2018年平昌五輪で銅メダルを取った日本。リード吉田夕梨花、セカンド鈴木夕湖、サード吉田知那美(夕梨花の姉)、スキップ藤沢五月の4人は平昌五輪と同じメンバーだ。
フィフス(補欠)には平昌五輪の本橋麻里に代わり、今大会では石崎琴美が名を連ねている。
日本と英国の決勝は、20日午前10時5分(日本時間)に始まる。
=朝日新聞デジタル2022年02月18日掲載