最下位だった「スーパー中学生」が主将に 北京五輪の日本選手結団式
4years.編集部
2022/01/30
(最終更新:)
2010年1月、バンクーバー冬季五輪の日本選手団壮行会で握手を交わす高木美帆(左)と浅田真央=東京都港区のホテル、林敏行撮影
カメラに向けてポーズをとる北京冬季オリンピック日本選手団の郷亜里砂旗手(左)と高木美帆主将=2022年1月29日午後、東京都港区、代表撮影
女子1500メートルで優勝した高木美帆=細川卓撮影
女子1500メートルを滑り終え、観客に手を振る高木美帆=細川卓撮影
個人種目で初の金メダル獲得をめざす高木美帆選手は日本選手団の主将を務める
2010年バンクーバー五輪のチームパシュート(団体追い抜き)で銀メダルを獲得した小平奈緒(左から2人目)らにメダルをかけてもらい喜ぶ高木美帆=飯塚晋一撮影
29日にあった北京五輪日本選手団の結団式で、スピードスケートの高木美帆(日体大職)が主将としての決意を新たにした。2010年、15歳でバンクーバー大会に初出場してから12年。27歳になった今、日本のエースといえる存在だ。「若手を引っ張っていけるように頑張っていきたい」と誓った。
「スーパー中学生」として注目されたバンクーバー大会は1000メートルで完走者では最下位の35位、1500メートルで23位だった。「当時はたくさんの先輩の背中を見て、ひたすら走っている状態だった」と振り返る。「12年が経って、主将という大役を任せていただけるようになったのはうれしく思う。少しでも成長できたのかなという思いがあるので」
前回の平昌五輪では団体追い抜きの金を含む3個のメダルを獲得。今回は世界記録を持つ1500メートルのほか、500メートル、1000メートル、3000メートル、団体追い抜きの計5種目に出場予定。平昌に続き、複数のメダル獲得が有力視される。
「主将として自分ができることというのは限られていると思う。自分がすべきことにしっかり目を向けて、それを一つ一つ越えていきたい」。最初のレースは開会式翌日の2月5日、3000メートルだ。「長い戦いになるけど、最後まで力強くありたい」
(菅沼遼)
=朝日新聞デジタル2022年01月29日掲載