決勝は「くたくたになるまで野球を」 下関国際・坂原監督の意気込み
下関国際は22日午後2時、仙台育英(宮城)と優勝をかけて戦う。山口県勢として37年ぶりの決勝進出で、優勝すれば県勢64年ぶり2回目となる。坂原秀尚監督に意気込みを聞いた。
――準決勝を振り返って
甲子園でゲームを追うごとに選手たちが成長している。終盤の盗塁は、選手から「スタートを切らせてくれ」と合図があったもの。そんな風に積極的な野球をこの大舞台でできるのが頼もしい。試合後は安堵(あんど)した様子で、夕食中の会話も楽しげだった。
――仙台育英の印象は
投手が5人と層が厚い。ただ、富島の日高君、大阪桐蔭の前田君、近江の山田君とあたり、自信を持った選手たちならやってくれるだろう。
――理想の試合展開は
準決勝は先制できたが、決勝はそうはいかないと思っている。継投で流れを変えられれば、チャンスは切られる。これまで以上に「チャンスが来ない」試合になる。その上で、持ち味の終盤勝負にどうやって持ち込むか。
――カギとなる選手は
古賀と仲井、橋爪のバッテリー。1番の赤瀬の出塁からチャンスを作ってきたが、下位打線も大きな役割を果たしてくれている。
――意気込みを
2校しか戦えない決勝戦だ。下級生の頃から経験を積んできた選手がどんな終わり方をするのか、私も楽しみ。選手の主体的なプレーが出てきてほしいし、くたくたになるまで野球をやってほしい。これが最後だから。
(太田原奈都乃)=朝日新聞デジタル2022年08月21日掲載