アメフト

特集:関東学生アメフト主将インタビュー2024

早稲田大・OL小林亮生主将 創部90年で初の日本一へ、戦略も課題も全員で考える

早稲田大の小林亮生主将。創部90年目で初の日本一に聳(そび)ゆることが目標だ(ともに提供・早稲田大学米式蹴球部)

2024年度の関東学生アメリカンフットボールリーグ1部のTOP8が8月31日に開幕します。今年から全日本大学選手権の大会方式が変更され、3位までトーナメントに進出できることになりました。新方式の秋シーズンを前に、4years.からTOP8所属チームの主将に意気込みを聞きました。今回は早稲田大学のOL小林亮生主将(4年、早大本庄)です。

質問1 2024年度のチームスローガンと、そこに込めた思いを教えてください。

チームスローガンは「聳(そび)ゆる」です。 早稲田大学校歌の歌詞から引用しました。 他より極めて高い場所に立つという意味があります。 日本一という結果、それまでの過程や行いの面で聳え立つという意味を込めました。

質問2  今年のチームの特徴(プレースタイルや力を入れてきた点)を教えてください。

ヒットやタックルなど基本的なファンダメンタルの強化に力を入れてきました。また、一つ一つのプレーに情熱を持って泥臭くプレーすることが今年のチームカラーであり強みです。

質問3 キャプテンに就任以降、新たに取り組んだことやチームを変えたこと、逆に従来通りで変えずに大切にしていることを教えて下さい。

私は主将に立候補した時に、チームを日本一にする特効薬のようなことはなく、チームとして一回決めたことをやり切ること、今まで取り組んできたことの質を上げることが大事だと考えました。以上のことが今年、チームとして大切にしていることです。その上で、今年から変わったこととして以下の二つがあり、全ての活動が日本一に必要だとチームとして重要視して取り組んでいます。

大きく変わったことは二つです。一つ目は考える文化の定着です。これは、アメフトの戦略的なことはもちろんのことチームの課題についても全員が自分ごととして考えようというものです。これは、副将の八木義仁(QB、4年、早大学院)とODKのそれぞれのリーダーが中心となって行っています。 次に、二つ目は副将功能誠也(LB、3年、西)が中心となって行っているUNITEプロジェクトです。1~4年までが一丸となって戦うため、チームを縦に割ったグループを作りチーム活動の課題やその解決策について話し合う場を定期的に設けています。また、諸活動もそのグループで行っています。

小林が主将に就任後、考える文化の定着や話し合いの機会を多く設けてきた

質問4 今年からリーグ戦3位までが全日本大学選手権トーナメントに出られることになり、甲子園ボウルが関西勢同士や関東勢同士になる可能性もあります。この変更に対する受け止めや、対応策などについて教えて下さい。

日本一になるために関西勢に勝たなければいけないことは今まで通り変わりません。そのため、チームとして新たな対応策などは講じていないです。

質問5 この秋のキーマンを1人教えてください。併せて理由もお聞かせください。

2年生のK福嶋俊(早稲田実)です。

グラウンドに1番早く来てボールを蹴っているからです。入部時とは比べ物にならないくらいこの1年間で成長しました。まだ、Kとしてスターティングメンバーというわけではありませんが、キックカバーそしてフィールドゴールでチームに貢献してほしいと思います。

質問6 最後に、秋シーズンの目標・意気込みとともに、ファンのみなさんへのメッセージをお願いします。

早稲田大学米式蹴球部は今年90周年を迎えました。90年間一度も達成できていない日本一を達成しようというのは難しいことですが、それは決して不可能ではないと全部員が確信しています。今年日本一を獲得するために、これから精進して参りますので今後ともご声援のほどよろしくお願いいたします。

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