コージ・トクダ×國元孝凱 早稲田大のエースQBは、タイムコントロールが完璧でした
4years.をご覧の皆さまこんにちは!アメフト応援団長のコージです。
6月に入りました。2023年も速いですね!!このまま気がついたら最後の12月になってしまいそう……(笑)。時の速さに合わせるには、日頃から2倍のスピード感で動かないと、と最近思い始めた今日この頃です。
さて前回の新企画始動の記事は見ていただけましたか?
ありがたいことに各所から「面白かったよ」と連絡をいただいております。その言葉を活力にして、これからも頑張ります!
各大学のアメフト部にお邪魔して、選手の皆さんに直接インタビューをさせていただく今回の新企画。第2弾は同じく早稲田大学BIG BEARSから、エースQB國元孝凱選手(4年、早大学院)です。それではいってみましょう!
小さい頃からの経験値を生かし、QBへ転向
エースRB花宮圭一郎選手(4年、足立学園)のロングインタビューが終わろうとしたその時、後ろからサッと登場したのがQB國元選手です。さすがエースQB。完璧なタイムコントロール。焦りが無く、落ち着きのある雰囲気を醸し出す國元選手。
花宮選手の時と同じように、お互い軽くあいさつを交わしインタビューに入ります。
コージ:國元選手はアメフトには小さい頃から触れていると聞きました。
國元選手(以下、國元):はい。父親がアメフトをやっていて、物心ついた頃からアメフトに触れる環境にいました。小学校の頃からフラッグフットボールを始めて、父がいた早稲田大学BIG BEARSに入りました。
そこまで思ってもらえるなんて、BIG BEARSも幸せでしょう。
コージ:ポジションは最初からQBでした?
國元:父(國元孝臣さん)のポジションがレシーバーで、僕も最初はレシーバーを目指していたのですが、QBは全てのポジションの動きを把握しないといけない上、何より圧倒的に経験値がものをいうポジションでもあるということに惹(ひ)かれて途中からQBをすることになりました。
経験値が特に生きるポジションだと考えてQBを選んだということは、最終学年の今年が集大成と考えると、より強い思いを感じます。昨年の甲子園ボウルの話を聞いてみましょう。
「場慣れの差」を感じた甲子園ボウル
コージ:昨年、甲子園ボウルで関西学院大学と対戦してどうでしたか?
國元:強かったですね。一つのヒットを取っても、低さやユニットとしての完成度、タックルも重みが違いました。
確かに花宮君も、関学の強さにはうなっていた。
コージ:どうすれば勝てるか、少しは見えてきましたか?
國元:前回の甲子園ボウルで僕自身、初めて関学と対戦しましたし、何より甲子園ボウルに対する場慣れの差がすごかったなと感じました。
僕自身も甲子園ボウルで感じた、あのなんとも言えないアウェー感。同じ日本なのに外国に来たような雰囲気。あれが気持ちよかったりもするのですが、確かに観客の大声援に心が乱れてしまうのは確か。國元選手は続けます。
國元:そう考えると、今年は僕たちも甲子園を経験した選手が多くいることになります。そこはかなり大きいと思います。また2022春に関西大学、立命館大学と対戦したときは関西との大きな壁を感じましたが、甲子園ボウルはそこまでではなかった。シーズンを通して確実に成長もできていたんだなと実感しているので、今年も必ず成長できると信じています。
関東のライバルだけを見ていると、甲子園で勝つことはできない。シーズンを通して先に見える関西を意識しないと、そもそも甲子園に立つ資格はないのかもしれない。それを昨年の甲子園から学んだBIG BEARSは強くなる。そう思いました。
ライバルの試合結果が気になるところに共感
コージ:BIG BEARSの特徴はありますか?
國元:良い特徴なのか悪い特徴なのかわかりませんが、ギリギリで勝って一戦一戦成長していくチームなんです。毎年最初は苦戦してしまいます。法政大学とかが、僕らがギリギリで勝ったチームを圧倒していると、結構焦ります(笑)
気持ちはよく分かります。敵対するチーム同士の試合結果にも一喜一憂してしまうのは、僕のときから変わっていません。何より対戦相手との相性があるのは確かなことです。
コージ:今年はどんなチームでしょう?
國元:今年は、スキル陣に甲子園の舞台を経験したメンバーが多くいるので、そのあたりは去年と大きく違うんじゃないかと。
最後に聞きました。
コージ:今年の目標は?
國元:間違いなく日本一です。
小学生から始めたフットボール。経験値が圧倒的に必要だからこそ、早く始めたことにアドバンテージがあると選んだQB。経験値を積みに積んで、ついに学生最終章。スキル陣が多く残る今年、まさに望んだ展開になりました。
果たして、小学生のときに始めたフットボールで自身の夢を掴(つか)み取ることができるのか。今年の早稲田から目が離せません。