コージが行く!東京大学 TE中矢陽斗主将がめざす「スタンダードを上げる」取り組み
4years.をご覧の皆さまこんにちは! アメフト応援団長のコージです。
連日の暑さからか、最近は家の冷凍庫に様々なアイスがストックされるようになりました。その日の気分によって変えられるように常時五つは常備されています。冷たい白くまアイスや濃厚なハーゲンダッツなどなど、スーパーやコンビニで手に入れた各ポジション代表を集めて、夏に打ち勝とうとしております(笑)。
さて企画に行きましょう!! 「学生の生の声を聞きたい」。そういうところから始まった新企画「コージが行く!」は前回と同様、「東京大学WARRIORS」です。スポーツ推薦の選手がいないにもかかわらず、常に1部で闘い続けています。
今回は、そんな文武両道最強チームを率いるキャプテンのTE中矢陽斗選手(4年、時習館)です! 優しい笑顔とは裏腹に、じっと1点を見つめるまなざしは、いい意味で地獄を見てきた人間だからこそ出る「すごみ」を感じました。
最初はヒットするのが怖かった
コージ:はじめまして! どうぞよろしくお願いします。
中矢選手(以下、中矢):よろしくお願いします。
コージ:中矢選手のアメフトとの出会いを教えてもらってもよろしいですか?
中矢:はい! 僕は小学生の頃からずっとバスケをやっていまして、初めて大学でアメフトというスポーツに出会いました。もちろんルールなどは全くわからず、唯一アメフトに触れたことがあるのは、映画で見たことがあるというくらいでした。
コージ:小学生からずっとバスケットボール選手だったんですね。色んなスポーツからでも活躍できるのが、アメフトのいいところですもんね。ちなみに見たアメフトの映画は「タイタンズを忘れない」でしょうか?
アメフト映画といえばの代名詞をぶつけてみた。すると中矢選手から思わぬ答えが返ってきました。
中矢:いえ! 「Remember The Titans」です。
いやそれやん!!(笑)
英語の原題で答えてきた中矢選手。もしかするとこれが東大的なボケ? それとも映画は原題で言うものなのか? 一瞬で脳内をいろんな考えが駆け巡りましたが、あえて触れずに次の質問へ。
コージ:バスケからアメフトへの転身は勇気がいりましたよね?
中矢:はい。最初はやはりぶつかることが怖かったですし、なかなか慣れなかったこともあるので、あまりヒットすることの少ないレシーバーのポジションにいきました。
コージ:最初はヒットするのが怖いですよね。そんな中矢選手も今はヒットするポジションのタイトエンドですね。
中矢:はい。入部当初は69kgだった体重も徐々に増えていきまして、90kgを超えて3年生のときにタイトエンドにポジションを変更することになりました。
「自分を成長させるチャンス」とキャプテンに立候補
コージ:そして今ではキャプテンをやってると。選ばれたときはどういう気持ちでしたか?
中矢:キャプテンは自己推薦でした。「こんなに自分を成長させるチャンスはないだろう」と自ら立候補してキャプテンをやることにしました。
コージ:自ら立候補してのキャプテンだったんですね! 今まで人を引っ張っていった経験などはあるんですか?
中矢:いえ! 今回が人生で初のキャプテンです。
コージ:どんなキャプテンをめざしていますか?
中矢:相手の立場になって考えて、一緒に頑張るキャプテンです。人にやってもらうためにはまず「自分が一番やる」。そんなキャプテンになりたいです。
筆者自らもキャプテン経験者であるがゆえに、中矢選手の言葉を聞きながらその思いが伝わって、当時の映像が走馬灯のように脳内を駆け巡りました。
入部のきっかけは「ナイターのヘルメットがかっこよかった」から
中矢:目標は日本一。そこにブレは全くありません。そしてキャプテンとしての目標もありまして「チーム全体のスタンダードを上げる」という目標も立てています。全体が自分事として物事をとらえられる集団になった上で、卒業したいなと思います。
いや、かっこよすぎかよ!! しかも東大生が言うんだから説得力が半端じゃないのよ。最後に聞き忘れたことを聞いてみた。
コージ:そういえばアメフト部に入ろうと思ったきっかけって何だったんですか?
真っすぐな目で答えてくれました。
中矢:ナイター練習で照らされたヘルメットがかっこよく見えたからです。
アメフトを始めた理由は人それぞれ。ナイターの練習や試合を増やすのは、アメフト人口を増やす一つの解決策になるのかもしれない。
違うかな。
次はあなたの大学にお邪魔させていただくかもしれません。次回の「コージが行く!」お楽しみに。