3回戦にもつれた明大の開幕カード、エース森下の意地で制す
東京六大学春季リーグ 第2週
4月20〜22日@神宮球場
1回戦 明治大 0-4 立教大
2回戦 明治大 4-3 立教大
3回戦 明治大 4-1 立教大
東京六大学春季リーグ戦の第2週で、明大は立大との今季初戦に臨んだ。
好機を生かせなかった明大打線
両エースが先発した第1戦、明大は森下暢仁(4年、大分商)が試合序盤から要所を締める好投を見せる。しかし、打線がつながらない。1点を追う5回、ヒットと犠打で走者を二塁に進めたが、相手の好守に阻まれ無得点。続く6回には、走者を三塁まで進めるチャンスを作りながら後が続かなかった。対する立大は好機を生かして着実に得点を重ねた。結果は0-4の完封負け。試合後、主将でもある森下は悔しさをにじませながら言った。「自分が試合をつくれなかったせいで、野手もリズムをつかめませんでした……」
第2戦の先発を託されたのは2年生の竹田祐(履正社)。ルーキーイヤーの昨年、神宮で経験を積み、投球の幅を広げた男は「何がなんでも勝ちたかった」と、強い気持ちで臨んだ。ストレートも変化球も堂々と投げ込み、5回を1点に抑えた。この日は打線も奮起。3回、相手の失策が絡んで3点を先取すると、続く4回には内山竣(4年、静岡)のタイムリーヒットで加点。その後は3人の継投で立大の追い上げをかわし、4-3で勝利。勝ち点奪取へ望みをつないだ。
期待に応えたエース森下
1勝1敗で迎えた第3戦。再びエース対決となったこの日、森下は並々ならぬ思いでマウンドに上がった。「みんなが今日までつないでくれたので、自分も期待に応えないと」。最速150㎞超のストレートで10奪三振。最後までマウンドを守り切り、エースの貫録を見せた。打線は1点リードで迎えた8回、森下の親友である喜多慎吾(4年、広陵)の2点タイムリーなどで3点を加え、4-1で勝利。平成最後の「紫合戦」を制し、勝ち点を得た。この日、2安打2打点の活躍だった喜多は「とにかく暢仁(森下)を楽にさせてあげたかったんです」と言い、満面の笑みを浮かべた。
第2週を終え、4校が勝ち点1を挙げている。次戦は早くも優勝のカギを握る戦いになりそうだ。明大の相手は小宮山悟新監督のもとで鍛えられてきた早稲田大。新生早稲田に勝ちきり、悲願のリーグ制覇へ猛進なるか。