完全優勝へ好発進の慶大、次の法大戦に問われる真価
東京六大学春季リーグ 第1週
4月13、14日@神宮球場
第1試合 慶應義塾大 4-1 立教大
第2試合 慶應義塾大 7-1 立教大
東京六大学野球の春季リーグ初戦で、慶應義塾大は立教大と相まみえた。
経験豊富な打線がつながる
スタメンに経験豊かな選手を揃えた慶大は、1回から打線がつながった。先頭の柳町達(4年、慶應)がセンター前ヒットを放ち出塁。続く渡部遼人(2年、桐光学園)の送りバントでチャンスを広げると、今シーズンから5番を打つ正木智也(2年、慶應)がセンター前にタイムリーヒットを放ち、幸先よく先制した。
開幕のマウンドを託されたのは昨年大活躍した髙橋佑樹(4年、川越東)。立ち上がりは不安定だった。2回裏、立大の田中誠也(4年、大阪桐蔭)に適時二塁打を打たれ、追いつかれてしまう。それでも慶大は4回表、1死一、三塁から瀬戸西純(3年、慶應)がセンター前ヒットを放ち、勝ち越した。
尻上がりに調子を上げた髙橋佑は7回を1点に抑えて降板。後を継いだ髙橋亮吾(4年、慶應湘南藤沢)はこの冬にパワーアップした剛腕で6奪三振。期待どおりの投球で、慶大を勝利に導いた。
盤石の投手リレー
翌日の2回戦。慶大はこの試合でも先制した。先頭の柳町がヒットで出塁すると昨秋、リーグの本塁打王に輝いた中村健人(4年、中京大中京)が2ラン。先発のマウンドに上がったのは木澤尚文(3年、慶應)。3回表に適時三塁打を打たれて失点したが、それ以外は危なげない内容で、6回を1点に抑えた。
木澤の後を継いだのは左の佐藤宏樹(3年、大館鳳鳴)。2017年秋のリーグ戦で最優秀防御率投手になっている。佐藤はけがで安定感を欠いた昨年のパフォーマンスから一転し、復活を印象づける投球を披露。2イニングを投げ、最速は149kmだった。六つのアウトをすべて三振で奪う圧巻のピッチングだった。
打線もつながり、中村の二塁打、代打の福井章吾(2年、大阪桐蔭)の二塁打などで走者を返して快勝。最初のカードで勝ち点奪取に成功した。
次の相手は昨秋のリーグ王者、法政大。強敵だが、けが人の復活、新戦力の台頭などがある現在の慶大なら、十分に勝ち点は狙える。完全優勝を目指し、慶大は邁進し続ける。