幸先よく打線爆発の立命、関学から勝ち点奪取
立命館大学硬式野球部は昨秋の関西学生リーグで2位に甘んじた。昨年春以来の優勝を目指す戦いが始まった。関西学院大学との1回戦は幸先のいい大勝スタートを切り、連勝とはいかなかったが、2勝1敗で勝ち点をつかんだ。
先発全員安打で11得点
立命打線は序盤からエンジン全開だった。2回に坂本裕哉(4年、福岡大大濠)のタイムリーヒットなどで2点を先取。4回には百田風太郎(3年、立命館宇治)のリーグ戦初本塁打となるソロで追加点。その後も橋本和樹(3年、龍谷大平安)に、これもリーグ戦初の一発となる2ランが飛び出した。終わってみれば先発全員安打で11得点。ドラフト1位でプロ野球の楽天へ進んだ辰己涼介の穴を感じさせず、後藤昇監督も「つながりがいい」と評価した。
投げては左の本格派でドラフト候補の坂本が8回2失点と試合をつくったが、後藤監督の評価は厳しかった。球数が100前後になった途端に不安定になる悪癖を指摘し、「打たれすぎ。上(プロ)を狙うには完封は当然」とバッサリ。一方で「これから彼がどれだけ成長してくれるか」と期待も込めた。
坂本自身も「去年と同じ課題が出てしまいました」と猛省。直球を磨くために食事やトレーニングを改めたが、「まだ体を生かし切れてないです」と言う。それでも坂本は「去年の秋とは違って、いいボールが投げられるときもあります」と、手ごたえも口にした。
2回戦を落として迎えた4月8日の3回戦も坂本が先発。7回を投げて被安打3で1失点。球数は106だった。試合は延長12回の激闘となり、立命が3-1で制した。