因縁の明早戦 優勝戦線を占うカードは熱き戦いに
第2週に立大を下し、好発進となった明大。次なる相手は早大だ。早大は今年1月、小宮山悟新監督が就任。前カードでは東大を圧倒し、新体制で初の勝ち点を手にした。ラグビーだけでなく、あらゆる競技で特別なライバル関係を持つ「明早戦」。今週末の神宮球場にも熱い戦いが待っているのは間違いない。
好調のエンジに食らいつけ
早大の投手陣は昨年の陣容から通算22勝の絶対的エース・小島(おじま)和哉(現・千葉ロッテマリーンズ)が抜けた。しかし、今年も名の知られたピッチャーがそろっている。第1先発に予想されるのが左の早川隆久(3年、木更津総合)だ。入学当初から登板機会を得てきたが、2年生の春までは思うような結果が残せなかった。昨秋はついに防御率1.72と本領を発揮し、一躍今年のエース候補にまで成長した。第2先発の筆頭候補は西垣雅矢(2年、報徳学園)だ。制球力自慢の右投手は、東大2回戦ですでに今季初勝利をゲット。勢いに乗っている。
明大としては、好調の添田真海(4年、作新学院)ら上位打線から攻略の糸口を見つけていきたい。
早大打線は破壊力抜群だ。開幕カードでは2試合で計21得点、5本塁打と大爆発。中でも要注意なのが加藤雅樹(4年、早稲田実)だ。今年の主将を務める大砲はここまで5打数4安打、2本塁打と絶好調。ほかにもリードオフマンの瀧澤虎太朗(3年、山梨学院)ら警戒すべき打者が多い。昨年の高校野球界を沸かせたスーパールーキー、中川卓也(1年、大阪桐蔭)も侮れない存在だ。
明治の先発に予想される森下暢仁(4年、大分商)、竹田祐(2年、履正社)を中心にこの強力打線を封じ込め、優勝へ勢いをつけるカードにしたい。