サッカー

エース山見がハットトリック!! 関学サッカー、勝負どころで大勝

本領を発揮し、躍動した山見大登

第97回関西学生サッカーリーグ1部前期  第8節

5月18日@兵庫・三木総合防災公園陸上競技場
関西学院大(勝ち点17) 6-2 桃山学院大(8)

関学のエースストライカーが真価を発揮した。第8節の桃山学院大戦。FW山見大登(ひろと、2年、大阪学院)がハットトリックを達成。関学の選手が関西学生リーグでハットトリックを決めたのは2年ぶりだった。前回達成したのは、今年関学から京都サンガF.C.へ進んだMF中野克哉。山見は言った。「うれしいです。チームも不調が続いてたので、チームが勝てて、僕も決められてよかった」。関学はリーグ終盤に差しかかる勝負どころで、6-2と大勝してみせた。

「足が軽い」直感のままに3ゴール

得意のスピードで勝負した。試合開始10分、いつもとは違う感じがあった。「きょうは足が軽い」。その感覚のまま、得意なプレーを次々と繰り出した。前半36分、FW中村匡克(3年、洛北)が相手に競り勝ち、ボールを送ってくれた。山見は相手ディフェンダーを軽くかわし、同点ゴール。後半26分には、相手キーパーの隙を見逃さず、チームの4点目を挙げた。勢いは止まらない。同38分には、ピッチの中央付近から運ばれたボール前線で受け、ドリブルからシュートを放ってゴールネットを揺らした。「2点目をとったあとに、まだいけると思った。3点目はパスもできたけど、欲が出て自分で決めました(笑)」。貪欲に3点をもぎ取った。

得点後、山見はチームメイトと喜びを分かち合う

不調が続いていた。昨年は前期だけで4得点。次代のエースストライカーとしての期待を背負った。だが、今シーズンは第5節終了時点で、下位のチームが相手なのに無得点。「チームを勝たせるためには、いまの前線では物足りない」。高橋宏次郎ヘッドコーチの言葉で奮起した。第6節に試合開始2分で令和初ゴールを挙げ、この日は3得点。「次の試合もゴールを決められたら完全復活です」。試合後に見せた明るい笑顔が、上り調子の証だ。

天皇杯のガンバ戦で決勝ゴール

大学デビューは鮮烈だった。初得点は昨年の前期リーグ第4節の阪南大戦。当時、それまでの1年間で関学が1勝もできなかった天敵だ。それが、後半のロスタイムに山見が決勝弾。チームに逆転勝利をもたらし、一気に脚光を浴びた。さらに天皇杯の2回戦だった。J1ガンバ大阪を撃破する決勝弾を決めた。相手サポーターまでをもうならせる圧巻のドリブルと、豪快なシュート。「得意なプレーが出せた。ガンバサポーターの目の前で一発決められてうれしかった」。入学後わずか半年でスーパースターとなった。

着実に成長を遂げる山見。上位との戦いに向けてギアをあげる

そのガンバ大阪戦が、プロの世界へ目を向けるきっかけになった。「ゴールを決めて、僕にも通用する部分があると思った」。卒業後の目標をプロに設定した。残りの大学生活でさらに実力を伸ばすことを決意。「(中野)克哉くんみたいに試合を決定づけるプレーのできる選手になりたい。去年のままではダメ」。一皮むけるために取り組んだのは、自分の苦手分野の克服だった。「去年までは自分勝手なプレーをしてました」。50m6秒フラットの俊足を生かしたドリブルにばかりに磨きをかけていた。だが、いまは違う。身長165cmの小柄な体格にもかかわらず、体を張るプレーを強化した。数々の大舞台を踏んできたMF山本悠樹(4年、草津東)やMF岩本和希(4年、ガンバ大阪ユース)からもいろいろ教えてもらった。夢に近づくために、着実に成長を遂げている。

ここからが正念場だ。チームは首位びわスポ大と勝ち点3差の3位。ここから上位校との戦いが続く。「この試合のハットトリックだけではダメです。続けていかないと意味がない」。完全復活へと、ギアを上げる。次戦は、大学初ゴールを決めた阪南大戦だ。「自分が点をとって勝ちます」。一皮向けたヒーローが、今年も勝利を呼び寄せる。

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