野球

プロ注目の立命館大・坂本裕哉「人生最大」のゲームに完封勝利も、優勝は消滅

坂本にとってドラフト前、そして優勝を目指す上で重要なゲームだった

関西学生野球連盟秋季リーグ戦 第6節

10月6日~8日@ほっともっとフィールド神戸
1回戦 立命館大 1-0 近畿大
2回戦 立命館大 1-2 近畿大
3回戦 立命館大 1-2 近畿大

優勝への望みをつなぐために負けられない戦いとなった近大戦。そしてエースでプロ注目の坂本裕哉(4年、福岡大大濠)にとってはドラフト前最後のカードという意味においても重要な意味を持つ試合となった。

「人生最大のゲーム」に投げ勝った坂本

同じくプロ注目の相手エース村西良太(4年、津名)との投げ合いとなった1回戦。試合は戦前の予想通り投手戦となった。立命は3回に井上浩輝(4年、報徳学園)の本塁打で先制するが、その後は村西の前に走者は出すも、点を取ることはできず。

一方の坂本は序盤、来年のドラ1候補の佐藤輝明(3年、仁川学園)を2打席連続で三振に仕留めるなど、素晴らしい投球を見せる。シーズン序盤は球速も140km前後しか出ず苦しい投球も多かったが、この試合では自己最速タイの148kmを記録するなど絶好調で、近大打線を寄せ付けない。その勢いは終盤に入っても衰えることはなく、近大打線を最後までゼロに抑えきり1-0で完封勝利をおさめた。

井上のホームランで先制し、これが決勝点となった

この投球には普段辛口の後藤昇監督も「大事な一戦で、エースがエースらしい仕事をしてくれた。今シーズンの中で1番良かった」と絶賛。坂本はドラフト前ラストの投球となることについては「めっちゃ意識した。人生最大のゲームという気持ちで投げた」といい、その気持ちは結果に結びついた。

2連敗で優勝の可能性が消滅

チームにとっても坂本にとっても大きな意味を持つ勝利となった1回戦。そのままの勢いで勝ち点奪取と行きたいところであったが、2回戦は延長戦で中継ぎ陣が打たれ1-2で敗北。3回戦は再び坂本が登板。好投を見せるも8回に連打で2点を失い、打線も坂本を援護できず1-2で敗れ勝ち点を逃し、優勝の可能性が消滅した。

in Additionあわせて読みたい