大学生フットサル「アイデムカップ」 初V狙う東海代表の3チーム決まる
アイデムカップ2019東海セントラルFINAL出場決定戦
12月1日@三重・サンアリーナ
FINAL進出:FC pizzaman nikuman、静岡産業大学コレーガ、愛知学院大学 ちゃぶ台返し
日本最大の大学生フットサル大会「アイデムカップ2019」の東海大会が12月1日、三重県伊勢市のサンアリーナであり、予選を勝ち抜いてきた12チームが激しい戦いを繰り広げた。12チームを三つのブロックに分けた予選リーグから、全国大会につながるFINAL出場決定戦に進めるのは6チーム。各ブロックの上位2チームが勝ち上がった。
FC pizzaman nikumanが苦しみながらも全国へ
実力が拮抗(きっこう)し、接戦や引き分けが相次ぐ中、唯一の予選全勝でFINAL決定戦にコマを進めたFC pizzaman nikumanだったが、愛知淑徳大学フットサル部のディフェンスを崩し切れない。0-0で試合を終え、3分間の延長でもゴールは生まれなかった。勝負の行方はサドンデスのPK戦へ。相手の1本目をゴレイロが止めると、木戸裕乃進が決めて決着。苦しみながらも全国大会出場の切符をつかんだ。予選からチームを引っ張った小県大河は言った。「もっとフットサルしたいねと、普段は別々のチームで活動するメンバーが集まって臨みました。なんとか勝てました」
静岡産業大学コレーガ、接戦制して代表に
静岡産業大学コレーガは高い個人技を武器に、果敢にドリブル勝負を仕掛け、予選は2勝1分け。6得点で1失点と、攻守に力強さがあった。FINAL決定戦で1-1からの決勝ゴールを挙げた金原瑛は「初戦が引き分けで焦りましたけど、2試合目をいい流れで勝てたのがよかったと思います」と振り返る。静岡県でのフットサル大会と日程が重なって、メンバーが分かれてしまったそうで、全国大会ではよりパワーアップしたメンバーで臨めるかもしれない。
徐々に調子を上げた愛院大 ちゃぶ台返しが快勝
予選は1勝1敗1分け。初戦を落としはしたが、尻上がりに調子を上げた愛知学院大学ちゃぶ台返し。FINAL決定戦では前半、橋本悠佑、山本貴斗、鈴木忠輔のゴールで3-0とリズムをつかむ。後半にも中津川元のゴールを加え、4-0の快勝。鈴木忠輔は「いろんな選手たちと交流もできた。改善点も見つけながらやれました」と大会を振り返った。ART futsal clubの一員として、全日本大学フットサル東海大会3連覇も達成したメンバーたち。全国大会でも「高いレベルの試合ができるのが楽しみ」という。
愛院大 ちゃぶ台返しの山本貴斗「楽しんで勝つ」
愛知学院大学ちゃぶ台返しの山本貴斗は「やっぱり、フットサルは楽しいですね。うまい人たちとやると楽しい」と大会を振り返った。予選は苦しんだが、「FINAL決定戦は自分たちがやりたいフットサルができた」と喜んだ。「サッカーは高校で区切りをつけて、フットサルでもしようとサークルを探していたら、フットサル部があった」と、大学から始めた。全国大会に向けては「プレッシャーはない。楽しむだけ。みんなが楽しめば、勝ちにつながると思う。僕たちのやり方が合ってるかどうかは分からないけど、僕たちにはこのスタイルが合ってます」。東海代表初の全国優勝を狙う。(北谷仁治)