大学サッカー

大学生フットサル「アイデムカップ」 王座奪還を目指す関西3チーム

全国大会出場を目指し、関西から10チームが挑んだ(すべて撮影・河合拓)

アイデムカップ2019 関西セントラルFINAL出場決定戦

11月17日@大阪・マグフットサルスタジアム
FINAL進出:桃山学院大学Nexus Carlotta、京都産業大学 原田のしもべ達、Mujeriego

日本最大の大学生フットサル大会「アイデムカップ2019」の関西大会が11月17日、大阪で開催された。12月21日に東京で実施される全国大会出場を目指し、10チームが激闘を繰り広げた。関西地域代表は2大会前まで、全国大会で4連覇を果たしており、今大会に参加した各チームは「最強の称号を関西に奪還する」という強い意欲をもって大会に臨んだ。

守護神の活躍に攻撃陣が奮起

関西大会には予選を勝ち抜いた全10チームが出場。全国大会に進めるのは3チームのみ。午前中の予選リーグでは、GKも攻撃参加する「パワープレー」をしかけるチームもあり、どのチームも勝負にこだわった。午後からは予選リーグを勝ち上がった6チームでFINAL出場決定戦が開催された。

桃山学院大はゴールを許さず、1-0で勝ちきった

決定戦の第1試合は、桃山学院大学Nexus Carlottaと近畿大学ALMAが対戦。桃山学院大は押し込まれる展開になるも、GK丸尾陽向(3年、阪南)の好セーブで得点を許さない。そんな守護神の活躍に、フィールドプレーヤーも応える。後半5分に中根祐也(2年、奈良育英)が2人の相手選手と競り合いながらもシュートを放ち、先制点。このゴールが決勝点となり、桃山学院大が1-0で勝利した。丸尾は「周りが守備をしっかりやってくれて、シュートコースを限定してくれた」と言い、仲間の力があってこその好セーブだった。

延長戦で見せた「何年かに一度のゴール」

第2試合では、京都産業大学原田のしもべ達と関西大学MAJESTAが対戦。京都産業大は試合の立ち上がり、ロングボール中心に攻め込んだ。しかし後半は引いた相手に対して自陣からボールをつなぐ戦術に変更。GK近藤雅紀(3年、香川西)は「相手がロングボールに対応してきたんで、自陣からつなごうと話し合い、戦い方を変えました」と振り返った。0-0で迎えた延長戦では、右サイドから河野永遠(3年、高松商)がシュートを決め、1-0で勝利した。

待望の1点にも関わらず、チームには歓喜よりも驚きが勝っていた。その理由をチームメイトは「(河野は)左利きなんですよ! それが右足でシュートを打ったから『外れただろう』と思ってて……」と明かした。河野自身は正直、「勝てる気がしない」と感じていた。だからこそ「とにかくみんなで楽しもう! 」と思いながら戦っていた。そこでめぐってきた千載一遇のチャンス。「とにかく右足に(ボールを)当てることだけを意識してました。年に一度……いや、何年かに一度のゴールです」と、喜びを爆発させた。

延長戦の末、京都産業大がFINAL出場を決めた

チームは普段、サッカーをメインにプレーしているが、河野は高松商時代からフットサルに親しんできた。高校時代にFリーグの立川・府中アスレティックFCの下部組織に在籍している安西真輝や青大祐らとともに、全日本U-18フットサル選手権で3位にも輝いている。チームにとって初の全国大会は、河野にとっても高校以来の夢の舞台だ。「僕たちは挑戦者。今日のように楽しんでいきたい。僕たちは技術的にうまいわけでもない。全国でも勢いを大事に戦いたい」と意気込んでいる。

チームの強さに惹かれて大学からフットサルへ

関西からの最後の切符をつかんだのは、大阪大谷大と大阪経済大の混成チームのMujeriegoで、昨年も全国の舞台に立っている。龍谷大学わだかまりFCとの第3試合で西村時(大阪大谷大4年、大阪体育大浪商)のゴールで先制すると、その後も得点を重ねて4-0で快勝した。

Mujeriegoは4-0と快勝

Mujeriegoは4年生メインのチームで3年生は2人のみ。その一人である桝田大河(大阪大谷大3年、今治東)は2ゴールの活躍を見せた。「周りが先輩ばかりなんで、迷惑をかけないようにという思いでがんばりました。でもとにかく楽しもうと思ったんです」と言うと笑顔を見せた。桝田はMujeriegoの強さに惹かれ、大学でサッカーからフットサルに転向した。もちろんこのチームで「全国一」を目指している。