順天堂大学 藤曲寛人(4年、加藤学園)――主将となった今季はトラックからハーフまで5種目で自己ベストを更新。全日本大学駅伝5区では区間賞と1秒差の2位(区間新)と好走し、競技面でもチームを引っ張ります。大先輩の今井正人(トヨタ自動車九州)と夏合宿をともにしたことも成長の一因と長門監督は推察します。
帝京大学 岩佐壱成(4年、徳島科技)――箱根駅伝総合優勝を目標に掲げ、チームを引っ張る主将。「5強に食らいつきたい、負けない」と意気込みます。着実に記録を伸ばした今年。「花の2区にあこがれて大学に入ったので、最後は2区で4年生らしい走りをしたい」といいます。
國學院大学 土方英和(4年、埼玉栄)――躍進する國學院大學をひっぱる主将。求心力も高く、部員から慕われる存在です。関東インカレハーフマラソン、日本インカレ10000mでは日本人トップ。出雲駅伝ではアンカーで逆転劇を演じ、初優勝に貢献しました。箱根駅伝では2区が濃厚。快走に期待です。
日本大学 チャールズ・ドゥング(1年、札幌山の手)――実業団の小森コーポレーションを経て入学した23歳、異色のルーキー。関東インカレ10000m2位、ハーフマラソン優勝、箱根駅伝予選会4位と実力は折り紙つき。2区へのエントリーが濃厚視されています。
順天堂大学 橋本龍一(4年、法政二)――1年時から箱根を走っているチームの元気印。全日本大学駅伝では2区5位(区間新)と好走しました。6月の教育実習で中学生と接し、赤いハチマキを贈られた橋本。箱根では必ずつけて、応援してくれている人のためにも好走すると誓っています。
東海大学 鬼塚翔太(4年、大牟田)――1年生から3年連続で箱根を走っている鬼塚。日本選手権1500m、5000mにも出場したスピードが持ち味です。「スピードで勝負したい。2回走らせてもらった1区に思い入れがある」とラストイヤーも1区を希望しています。
東洋大学 今西駿介(4年、小林)――94回大会で6区を走り、青山学院大の小野田勇次に負け「人間じゃねー」発言で一躍有名になった今西。今年は副将としてチームのまとめ役・ムードメーカーにもなりました。「相澤が人間じゃないので、他の選手は人間だと思って気楽に走ります(笑)」
中央学院大学 有馬圭哉(4年、東播磨)――ハーフの持ちタイムはチームトップで、堅実な走りが持ち味です。夏前から不調で思うように走れませんでしたが、全日本大学駅伝から復帰。上尾ハーフも62分台と調子は上向きです。主将として堅実に襷をつなぎ、6年連続のシード権獲得を目指します。
早稲田大学 太田智樹(4年、浜松日体)――早稲田は13年ぶりに挑んだ予選会で9位と苦しむも、その翌週の全日本では6位と好転。2区区間4位の走りで流れをもたらしたのが主将の太田でした。最後の箱根では「チームに貢献できる走りができればそれでいい」と言い、チーム目標である3位以内を目指します。
東海大学 阪口竜平(4年、洛南)――今年は3000m障害で関東インカレ、日本選手権と優勝し、東京オリンピックを目指す阪口。箱根では2年時2区7位、3年時7区2位と長い距離でも力を発揮できるタイプです。全日本大学駅伝は不調でつきそいにまわり、悔しさを力に変えたいと意気込みます。